介護施設の事例
施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)
スタッフが利用者に理解できるよう伝達しなかった事例
対応者
対応者 言語聴覚士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅱa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
スタッフが利用者に理解できるよう伝達しなかった。
この件があってから、視覚的に理解できる文字とイラストを用いたマグネット式の予定表を導入し、変更がある時にはそのボードを見ながら確認するようにしました。失語症の方のみでなくみなさんに使用出来、スタッフもそれぞれの利用者さんの予定把握に繋がり良かったと思います。 良かった点は、入院時からKさんを担当していたため、比較的コミュニケーションが取りやすく、偶然はじめにリハビリに入ったのがSTの私だったので担当の時間を利用してゆっくりと話すことが出来たことです。 セラピストや看護師さんにはコミュニケーション時の注意点等を共有していましたが、朝のドタバタした時間であったこともあり、Kさんに対して十分に伝達出来ていませんでした。失語症であることをふまえて、セラピスト側が十分に配慮して伝達するべきだったと思います。
スタッフ、セラピストが積極的に利用者さんとコミュニケーションを取って特性を理解し、その方にとって1番ストレスのかからない方法を選択できるように、セラピスト側の手持ちのカードを増やしておけたらいいなと思います。そのためには普段からどうしたらわかりやすい掲示が出来るか、本当に理解されているのか、実際やってみてどうなのか考えていくことが大事だなと思いました。
トラブルが起きた背景
Kさんは4年前に脳梗塞を発症、当院にて入院治療を行い、退院後に通所リハの利用を開始しました。注意障害と意欲低下、中等度〜重度のブローカー失語があり、右片麻痺、4点杖見守り歩行レベルの方でリハビリへの拒否はなくPT、OT、STともに協力的でした。
トラブルが起きた日は当日の朝にリハビリの時間変更があり、朝に伝達。利用者さん全体での体操が終わってからリハビリに伺うと怒っている様子でした。よく聞くとセラピストが時間変更の伝達、リハビリの順番変更の話をした際にうなずくリアクションは見られていたが、十分に理解されておらず混乱してしまい怒っているということがわかりました。伝達した「つもり」になっていたミスで、急な変更に利用者さんは驚くし失語症のあるKさんはより不安になったと思います。
対応者の中での対応
この件があってから、視覚的に理解できる文字とイラストを用いたマグネット式の予定表を導入し、変更がある時にはそのボードを見ながら確認するようにしました。失語症の方のみでなくみなさんに使用出来、スタッフもそれぞれの利用者さんの予定把握に繋がり良かったと思います。
良かった点は、入院時からKさんと担当していたため、比較的コミュニケーションが取りやすく、偶然はじめにリハビリに入ったのがSTの私だったので担当の時間を利用してゆっくりと話すことが出来たことです。
セラピストや看護師さんにはコミュニケーション時の注意点等を共有していましたが、朝のドタバタした時間であったこともあり、Kさんに対して十分に伝達出来ていませんでした。失語症であることをふまえて、セラピスト側が十分に配慮して伝達するべきだったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
スタッフ、セラピストが積極的に利用者さんとコミュニケーションを取って特性を理解し、その方にとって1番ストレスのかからない方法を選択できるように、セラピスト側の手持ちのカードを増やしておけたらいいなと思います。そのためには普段からどうしたらわかりやすい掲示が出来るか、本当に理解されているのか、実際やってみてどうなのか考えていくことが大事だなと思いました。
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