介護施設の事例

施設名: 生活介護

ダウン症の方がほとんど喋らなくなった事例

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

ダウン症の方がほとんど喋らなくなった。

Sさんの好きなことに着目し、そこから解決策を見つけだせた点が良かったと思います。Sさんは発語は不明瞭であった為、相手に伝わらず自身ももどかしさを感じていたのだと思います。そこに「頑張って喋って」と伝えても、本人の気持ちは乗りません。本人が臆することなく取り組めることを提案できたので、上手く解決に導くことができたと思います。

ダウン症の方は筋肉量が少ないので、体の様々な部分で障害をきたします。体と気持ちが追い付かなくなってしまうと、本人も自信を失い行動を起こすことが億劫になってしまうのだと思います。Sさんが徐々に喋らなくなったのは、筋力の低下が進んだからではなく、まず「相手に伝わらないもどかしさ」が先にあったのではないでしょうか。私たちも相手に上手く伝わらないと、もういいやと投げやりな気持ちになってしまいますよね。支援を行う前に自分自身に置き換えてみると、新しい視点で解決方法を導くことができるでしょう。そしてその対策が相手にとってプラスであるかどうか、支援者のエゴになってしまわないように考えることが大切です。

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トラブルが起きた背景

ダウン症のSさんは喉の筋力が弱く、もともと喋るのが苦手でした。事業所に通所して8年目ですが、5年目頃からほとんど喋らなくなり、返事や様々な言葉をジェスチャーで伝えてくるようになりました。しかし喋らなくなると喉の筋力は衰える一方で、高齢になると嚥下障害などのトラブルも起きかねません。そこで私は、Sさんが声を出すように一緒に練習しようと考えました。Sさんは歌が好きで、アンパンマンのCDをよく聴いているという話を母親から聴いていたので、活動時間に「アンパンマンの歌をうたう」という時間を設けたのです。音楽が流れると踊り始め、時々声を出してリズムにのせるようになりました。そして積極的に会話をし、質問をするようにしました。すると練習を始めてから3か月ほど経ったあたりから、短い単語を言葉で伝えることができるようになったのです。たくさん喋れるようになったとまではいきませんが、今では返事なども言葉を発して伝えてくれるようになりました。

対応者の中での対応

Sさんの好きなことに着目し、そこから解決策を見つけだせた点が良かったと思います。Sさんは発語は不明瞭であった為、相手に伝わらず自身ももどかしさを感じていたのだと思います。そこに「頑張って喋って」と伝えても、本人の気持ちは乗りません。本人が臆することなく取り組めることを提案できたので、上手く解決に導くことができたと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ダウン症の方は筋肉量が少ないので、体の様々な部分で障害をきたします。体と気持ちが追い付かなくなってしまうと、本人も自信を失い行動を起こすことが億劫になってしまうのだと思います。Sさんが徐々に喋らなくなったのは、筋力の低下が進んだからではなく、まず「相手に伝わらないもどかしさ」が先にあったのではないでしょうか。私たちも相手に上手く伝わらないと、もういいやと投げやりな気持ちになってしまいますよね。支援を行う前に自分自身に置き換えてみると、新しい視点で解決方法を導くことができるでしょう。そしてその対策が相手にとってプラスであるかどうか、支援者のエゴになってしまわないように考えることが大切です。

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