介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者がお金を全部食材に使ってしまう事例

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者がお金を全部食材に使ってしまうトラブル。

Sさんは年金暮らしなので、自由にお金が使えるものの節約もしなければなりません。 とはいえ要支援判定の方なので、週1回以上ヘルパーを入れることは経済的に不可能です。 お金が絡むことなので、別居のご家族とケアマネージャーに相談するしかありませんでした。 見かねたケアマネージャーが何度も区分変更をかけて「一人でスーパーに行けないんだから立派な要介護」と押し通した結果、数ヶ月後には要介護の判定が出たのでヘルパーも週2回以上入れるようになりました。 とはいえ簡単にクセは直らず今でも大量の買い物を頼まれますが、慣れたヘルパーが「今は週2回来られますからカゴ1つ分だけにしましょう」と宥めると、なんとか納得してくれるようになりました。 訪問介護の独断だけで対応できる問題ではなかったので、ご家族とケアマネージャーに相談する以外の選択肢が思いつきませんでした。 しかし相談するとどちらも驚かれ「そんなもったいないことをしてるなんて知らなかった」「教えてくれてありがとう」と感謝されたので結果的には良かったです。

利用者のお金の使い方は様々ですが、生活に関する不安は見過ごしていると後々の問題になってはね返ることが多いです。 解決策があるようなら、関係者全体に相談して少しずつ変えていければケアの継続にも繋がります。 無駄遣いを放置した結果「予算がないから」と訪問介護そのものを削られてしまうよりは、きちんと報告をして改善を促す方が誰にとっても良い結果に転がっていくと思います。

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トラブルが起きた背景

Sさんは独居男性で「足腰が弱ってきたので買い物についてきてほしい」とヘルパー訪問を希望された方です。
自分の意見をしっかり持っている方で、食事にはこだわりがあるそうですが、いざケアに入ってみるととにかく買い物の量が半端ではありません。
カートの上下二段分のカゴ一杯に食材を買い入れ、支払いをしてお金が余ると「まだ買えるな」と引き返してパンや惣菜を買い足すので、ヘルパーも毎回呆気にとられていました。
それだけならいいのですが、独居でそれだけの食材が食べきれるはずもなく、次回訪問の時は必ず賞味期限切れの食材を大量に捨てる羽目になります。
どう考えてももったいない話なので、買う量を少なくするようにSさんに提案してみても「だって週1回しか来ないだろ?買っておかないと不安なんだよ!」と意見を変えようとはしませんでした。

対応者の中での対応

Sさんは年金暮らしなので、自由にお金が使えるものの節約もしなければなりません。
とはいえ要支援判定の方なので、週1回以上ヘルパーを入れることは経済的に不可能です。
お金が絡むことなので、別居のご家族とケアマネージャーに相談するしかありませんでした。
見かねたケアマネージャーが何度も区分変更をかけて「一人でスーパーに行けないんだから立派な要介護」と押し通した結果、数ヶ月後には要介護の判定が出たのでヘルパーも週2回以上入れるようになりました。
とはいえ簡単にクセは直らず、今でも大量の買い物を頼まれますが、慣れたヘルパーが「今は週2回来られますから、カゴ1つ分だけにしましょう」と宥めると、なんとか納得してくれるようになりました。
訪問介護の独断だけで対応できる問題ではなかったので、ご家族とケアマネージャーに相談する以外の選択肢が思いつきませんでした。
しかし相談するとどちらも驚かれ「そんなもったいないことをしてるなんて知らなかった」「教えてくれてありがとう」と感謝されたので、結果的には良かったです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

利用者のお金の使い方は様々ですが、生活に関する不安は見過ごしていると後々の問題になってはね返ることが多いです。
解決策があるようなら、関係者全体に相談して少しずつ変えていければケアの継続にも繋がります。
無駄遣いを放置した結果「予算がないから」と訪問介護そのものを削られてしまうよりは、きちんと報告をして改善を促す方が誰にとっても良い結果に転がっていくと思います。

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