介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者がヘルパーに対し強姦未遂した事例

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者がヘルパーに対し強姦未遂した。

M氏の妹も私が寝室から慌てて出てきている様子を見て、おそらく私を襲おうと思ったのだろうと察知しM氏の妹が事業所に連絡をしてくれました。M氏の妹はM氏が普段から性的な行為に今でも関心があるということを知っていたようでした。ただ事業所や担当ケアマネージャーにはそれが伝わっていませんでした。その後私は退職したというその理由をM氏に話し、私がM氏の訪問をすることはもうありませんでしたが、そのことをきっかけにして女性ホームヘルパーが男性の1人暮らしの家に訪問するときは2人1組で行くというルールを作りました。 私がマッチを見つけた時、てっきりベッドで煙草を吸うために置いてあったと思い危険だと思ってマッチを動かしたのですが、M氏にはそれが風俗店のマッチであると興味本位で見ていたと思われたのかもしれないと感じました。なので仮に危険だと感じても利用者の指示を受けない限りは物は移動させないようにしました。

最初に聞きにくいことではありますが男性の1人暮らしの場合、婚姻歴や交際歴など女性に関する質問を単刀直入ではなくやんわりと家族にわかる範囲でお尋ねすることも必要だと感じました。今回私はベッドに押し倒されることもなく、また服を脱がされたり直に触られることもなかったために被害届を出さないと事業所と相談して決めましたが、利用者がホームヘルパーに対して何かしらの性的な行為をするリスクを考慮して、担当するホームヘルパーの人選や人数を考慮しないといけないと思いました。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

トラブルが起きた背景

M氏は生まれつき障害がある上、持病を抱えていたことから生活援助の訪問介護を受けていました。当時私は20代後半でまだホームヘルパーになりたてだったのですが、初めてのM氏の自宅にベテランホームヘルパーが同行して介護をしたところ、勤務態度がとても気に入ったので次回から私に来てほしいと向こうから指名をしてきたのです。本来であればホームヘルパーの指名はできないものなのですが、M氏は他のホームヘルパーに対してはクレームが多く上司や担当のケアマネージャーが対応に苦慮していたため、その要望を受け入れて次回から私が1人でM氏のもとを訪れることになりました。最初の1か月程度は訪問しても特に私の顔を見ることなく、料理と掃除しておいてと最初に言いあとはリビングでテレビを見ているだけだったのですが、M氏の介護の業務に慣れた頃トラブルが起きました。その日は掃除をメインにしてほしいと言われいつものようにM氏の寝室を掃除し始めたのですが、ふとベッド付近の棚に目をやると近年ではあまり見かけなくなったマッチが置かれていました。ベッドの脇にマッチがあると危険だと思ったため、ベッドから離して置いてあったテーブルの上に置こうとしたらそのマッチケースに地元の風俗店の名前が書かれていました。これはまずいと思い、元の位置に戻そうと思ったら後ろから誰かに強い力でつかまれました。振り返るとM氏でした。M氏は足に障害はあるものの、料理と掃除以外は全て自分でやっているくらいなのでまだ健常な男性とそう変わりないくらい力もあったようですし、風俗店のマッチを持っているということはまだ性欲の方もあったようです。M氏は私をベッドに押し倒そうとしたものの、さすがに当時20代で寝たきりの利用者を抱きかかえることも多かった私は筋力もあったので押し倒されることなく、その場を離れました。そして隣が騒がしく何かトラブルが起きていると察知した離れに住んでいたM氏の妹が様子を見に来て、M氏はいつものようにリビングで何事もなかったかのようにテレビを見ていました。M氏が私を強姦目的で指名していたことがようやくわかり、未遂には終わりましたがホームヘルパーで勤務することのリスクを改めて感じました。

対応者の中での対応

M氏の妹も私が寝室から慌てて出てきている様子を見て、おそらく私を襲おうと思ったのだろうと察知しM氏の妹が事業所に連絡をしてくれました。M氏の妹はM氏が普段から性的な行為に今でも関心があるということを知っていたようでした。ただ事業所や担当ケアマネージャーにはそれが伝わっていませんでした。その後私は退職したというその理由をM氏に話し、私がM氏の訪問をすることはもうありませんでしたが、そのことをきっかけにして女性ホームヘルパーが男性の1人暮らしの家に訪問するときは2人1組で行くというルールを作りました。
私がマッチを見つけた時、てっきりベッドで煙草を吸うために置いてあったと思い危険だと思ってマッチを動かしたのですが、M氏にはそれが風俗店のマッチであると興味本位で見ていたと思われたのかもしれないと感じました。なので仮に危険だと感じても利用者の指示を受けない限りは物は移動させないようにしました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

最初に聞きにくいことではありますが男性の1人暮らしの場合、婚姻歴や交際歴など女性に関する質問を単刀直入ではなくやんわりと家族にわかる範囲でお尋ねすることも必要だと感じました。今回私はベッドに押し倒されることもなく、また服を脱がされたり直に触られることもなかったために被害届を出さないと事業所と相談して決めましたが、利用者がホームヘルパーに対して何かしらの性的な行為をするリスクを考慮して、担当するホームヘルパーの人選や人数を考慮しないといけないと思いました。

記事をチェック

SNSで知り合いにシェア

facebook

line

twitter

介護施設の事例一覧へ