介護施設の事例

施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)

利用者がベッドから転落し失禁した事例

対応者

対応者

対応者 支援相談員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況 Ⅱb

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者がベッドから転落し失禁した。

もちろん失禁してしまった事に関しては他の方に悟られないよう配慮はしましたが、転落してしまった事でのパニックも合わせてご本人が興奮してしまい、更衣支援後別室で面談し、ご家族へもすぐに報告し帰宅後のフォローを依頼しましたが、なかなか気持ちが回復せず週に1回、相談員が訪問し通所に対するモチベーションの回復に向けた声掛けと今後の対応方法として、それまではご自身のペースで排泄はお任せしていたのですが静養前は必ずWCへ誘導する事を伝え、1ヶ月後にようやく通所再開。それ以後は同様のトラブルもなく安定して通所頂けました。 利用者さんの介助については介護度やADLシートを参照して必要な支援を導き出すのですが、自立している方ですと当然目が届かない点も多くなります。そういった点で、この方なら大丈夫だろうという憶測で支援の内容を決定してしまう事は非常にリスキーだと改めて実感しました。

アセスメントの段階で、本人やご家族の希望を伺い一つ一つの対応を決めていく事はもちろん前提になるのですが、その後の経過の中で加齢による衰えや介助の必要性が増している事等は日々のミーティングを活用し、職員皆が共有できるようにしていく事が重要だと思います。当然記録としても残りますが、合わせてその情報が定期アセスメントやモニタリングの際に漏れてしまわないように注意していく必要があると思いました。

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トラブルが起きた背景

通所系、入所系問わず利用者さんのトラブルで一番多いのが転倒や転落に関するアクシデントではないでしょうか。もちろん職員も十分に気を付けて対応はしているのですが、どうしても死角になる部分がありある程度そのリスクを推測していく事も必要かと思います。
今回のトラブルに関しては昼食後の静養時間帯の、転倒に関するトラブルです。DさんのADLは概ね自立されている方ですが、膝や腰の痛みが常用的に見られておりベッドでの対応となっておりました。普段は臥床し本を読んだり携帯を眺めたりしながら体を休める程度だったのですが、大変暑い日だったせいか入浴後から疲労感が目立っており、この日は熟睡したようです。
尿意を感じ覚醒したそうですが、早くトイレに行かなきゃと慌ててしまったようです。起き上がろうとした際に臥床位の姿勢になったのですが、勢い余ってしまいそのままベッド下に転落してしまったようです。
幸い大きな怪我はなかったのですが、驚いた拍子に失禁してしまったのです。普段は全く失禁しない方だったので当然、リハビリパンツも使用しておらず、着替えは入浴前の物を利用させて頂いたのですが大変ご本人が落ち込んでしまった事と、羞恥心から一時的に利用が中断してしまったというトラブルでした。

対応者の中での対応

もちろん失禁してしまった事に関しては他の方に悟られないよう配慮はしましたが、転落してしまった事でのパニックも合わせてご本人が興奮してしまい、更衣支援後別室で面談し、ご家族へもすぐに報告し帰宅後のフォローを依頼しましたが、なかなか気持ちが回復せず週に1回、相談員が訪問し通所に対するモチベーションの回復に向けた声掛けと今後の対応方法として、それまではご自身のペースで排泄はお任せしていたのですが静養前は必ずWCへ誘導する事を伝え、1ヶ月後にようやく通所再開。それ以後は同様のトラブルもなく安定して通所頂けました。
利用者さんの介助については介護度やADLシートを参照して必要な支援を導き出すのですが、自立している方ですと当然目が届かない点も多くなります。そういった点で、この方なら大丈夫だろうという憶測で支援の内容を決定してしまう事は非常にリスキーだと改めて実感しました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

アセスメントの段階で、本人やご家族の希望を伺い一つ一つの対応を決めていく事はもちろん前提になるのですが、その後の経過の中で加齢による衰えや介助の必要性が増している事等は日々のミーティングを活用し、職員皆が共有できるようにしていく事が重要だと思います。当然記録としても残りますが、合わせてその情報が定期アセスメントやモニタリングの際に漏れてしまわないように注意していく必要があると思いました。

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