介護施設の事例
施設名: 有料老人ホーム
利用者がリハビリスタッフに恋愛妄想を持った事例
対応者
対応者 機能訓練指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者がリハビリスタッフに恋愛妄想を持った。
殴られた女性スタッフに大きな怪我はなかったのですが、まずはTさんのご家族様に状況報告を実施しています。理解のあるご家族様であったため謝罪の言葉をいただきました。その後、ご家族様とも相談の上、①Tさんに対して暴力を振るわれた女性スタッフを直接対峙させない、②Tさんとリハビリスタッフとも交流機会を極力なくすようにする(妄想が落ち着くまで)、という対応をとっています。 リハビリスタッフとしての距離が近い等状況はなかったと考えられますが、Tさんから妄想を受けていた時点でご家族様へ報告を行い、今後の対応方法等相談すべきであったように思います。
Tさんが認知症の症状を持たれていることもあり、妄想を事前に防ぐことはなかなか難しい部分があったのではないかと思います。そのため、妄想の出現が確認できた時点や女性スタッフへ敵意を持つようになった時点で、他スタッフとご家族様へ情報共有を行い、対応方法について事前相談を行っておくべきであったように思います。
トラブルが起きた背景
Tさんは脳卒中にて入院されており、退院後にそのまま有料老人ホームへ入居された方です。麻痺はほぼ出現していない状態でしたが廃用症候群が見られていたため、施設内のリハビリスタッフが個別でのリハビリを実施しており、施設内自立レベルまで機能改善が見られています。その後も適宜集団リハビリ等参加されていたのですが、ある日を境にリハビリスタッフと結婚しているという妄想を持たれるようになりました。妄想を持つようになってから、施設内のある女性スタッフがリハビリスタッフのことが好きで(妄想の中で結婚している)Tさんとリハビリスタッフを別れさせようとしていると考えるようになり、それを阻止するために女性スタッフを杖で殴る行為が見られました。
対応者の中での対応
殴られた女性スタッフに大きな怪我はなかったのですが、まずはTさんのご家族様に状況報告を実施しています。理解のあるご家族様であったため謝罪の言葉をいただきました。その後、ご家族様とも相談の上、①Tさんに対して暴力を振るわれた女性スタッフを直接対峙させない、②Tさんとリハビリスタッフとも交流機会を極力なくすようにする(妄想が落ち着くまで)、という対応をとっています。 リハビリスタッフとしての距離が近い等状況はなかったと考えられますが、Tさんから妄想を受けていた時点でご家族様へ報告を行い、今後の対応方法等相談すべきであったように思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
Tさんが認知症の症状を持たれていることもあり、妄想を事前に防ぐことはなかなか難しい部分があったのではないかと思います。そのため、妄想の出現が確認できた時点や女性スタッフへ敵意を持つようになった時点で、他スタッフとご家族様へ情報共有を行い、対応方法について事前相談を行っておくべきであったように思います。
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