介護施設の事例

利用者の補聴器が紛失し施設で弁償となった事例

事例データ

投稿者

対応者

対応者 介護福祉士

性別 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

Kさんはデイケアへ通う女性です。難聴により補聴器を常用しています。しかし入浴時には故障の原因となるため、脱いだ衣類と共に外しておく決まりとなっていました。

その日もいつも通り入浴を済ませたところ、Kさん本人から「補聴器がなくなった」と訴えがありました。スタッフ総出で施設中の捜索にあたりますが、結局見つかることはありませんでした。

そしてご家族との話し合いの末、紛失した補聴器の弁償をすることとなってしまいました。

よかった点

他の患者さんの荷物に紛れている可能性も鑑み、お断りを入れ全ての荷物を確認しましたが見つかりませんでした。

その後デイケアを含む施設全体の取り組みとして、補聴器を常用されている患者さんに対し、定時(10時、15時)の着用確認が義務付けられました。 良かった点はありません。

悪かった点としては、そもそも来所時に補聴器をつけていたかを確認すべきだったと思います・・・

改善点

補聴器は小さく、また肌に馴染むよう目立たない配色になっているため、本人に断りを入れて、着用の有無をしっかり確認することが大切かと思います。

また補聴器は高価な品物ですので、来所された際にはスタッフ全員が責任を持って管理することを通念するべきだと思います。

先輩福祉士からのコメント

なぜこのようなことが起きるの?

Kさんの補聴器紛失は、入浴時の取り扱いやスタッフ間の連携不足が原因と考えられます。
補聴器は小さく目立たないため、着用確認が不十分だった可能性があります。
入浴前後の管理体制や確認手順が曖昧だったことが、紛失を招いたのでしょう。

分析とアドバイスは?

補聴器は高価で重要な医療機器です。来所時に着用確認を徹底し、利用者ごとの管理方法を明確にしましょう。 スタッフ間で情報共有を行い、紛失防止のためのマニュアルを作成することをおすすめします。定期的な研修も効果的です。