介護施設の事例
施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
利用者家族がコロナ禍で面会できず不満を持った事例
対応者
対応者 管理者(施設長・ホーム長)
対応者 男性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅲb
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者家族がコロナ禍で面会できず不満を持った。
契約や面会の折などグループホーム側の対応や考え方、現状の説明に努めたがなかなか理解が得られなかった。私や上司、看護師やキーパーソンである長男、長女との担当者会議の席なども設けホーム側の立場を話すこともあった。長女は本人の認知症の症状についてもあまり把握ができていないようだったので専門医への受診時、医師に相談に乗ってもらったりもした。 こちらとしては意を尽くして説明もし、理解を得るように努めたが「自由に外出・外泊を行えない」という一点については最後まで納得をしてもらえなかった。様々な場面で話をできたことは良かったが、最終的には長男の意向に沿ってグループホームへの入居という方法をとったのが最善ではなかったとも思える。
サービスの利用となる際に進行した認知症の利用者の場合、まずはキーパーソンの意向が重要となり、その把握と提供側の可能なサービス内容のすり合わせを行い、その後入居などのサービス提供となるのだが、キーパーソン以外にも利用者のサービス利用に対して大きな影響を持ちうる関係者がいることがあることを忘れず、サービスの提供前に説明が必要なら説明を行い、同意が難しい場合は契約を断念するという選択肢もあるという事を認識しておく。
トラブルが起きた背景
Aさんは認知症(性格な診断はないもののピック病の可能性が高い)で老人保健施設から小規模多機能型居宅介護の利用、その後認知症対応型共同生活介護への入所となった。キーパーソンは同居長男であったが、結婚して家を出た長女との関係が密接であり、認知症の進行とともに長男家族との同居が困難となったAさんを家に連れ帰るなどのサポートを積極的に行っていた。安定した介護体制が望ましいという理由で長男主導でグループホームへの入所を決めたが、グループホームの方針でコロナ禍での外泊や外出を遠慮していただいていた時期だったのでそこの意見が隔たりがあり、何度も話し合いや苦情対応を行う結果となった。
対応者の中での対応
契約や面会の折などグループホーム側の対応や考え方、現状の説明に努めたがなかなか理解が得られなかった。私や上司、看護師やキーパーソンである長男、長女との担当者会議の席なども設けホーム側の立場を話すこともあった。長女は本人の認知症の症状についてもあまり把握ができていないようだったので専門医への受診時、医師に相談に乗ってもらったりもした。 こちらとしては意を尽くして説明もし、理解を得るように努めたが「自由に外出・外泊を行えない」という一点については最後まで納得をしてもらえなかった。様々な場面で話をできたことは良かったが、最終的には長男の意向に沿ってグループホームへの入居という方法をとったのが最善ではなかったとも思える。
今後同じ事例が起きた時の対処法
サービスの利用となる際に進行した認知症の利用者の場合、まずはキーパーソンの意向が重要となり、その把握と提供側の可能なサービス内容のすり合わせを行い、その後入居などのサービス提供となるのだが、キーパーソン以外にも利用者のサービス利用に対して大きな影響を持ちうる関係者がいることがあることを忘れず、サービスの提供前に説明が必要なら説明を行い、同意が難しい場合は契約を断念するという選択肢もあるという事を認識しておく。
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