介護施設の事例
施設名: サービス付き高齢者向け住宅
怒った利用者が尿器でスタッフを叩いた事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅱa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
怒った利用者が尿器でスタッフを叩いた。
入居者様に対し怒りの感情を表に出してしまったのは良くなかったと思いますが、その後Mさんが納得されるよう対処したことは良かったと思います。
認知症の方は本人が思い込んだらそのことが事実となってしまい、修正がきかないことが多々あります。 今回もそのパターンです。 尿器が漏れているかどうかはこのケースの本質的な問題ではありません。 Mさんがそう思っている気持ちをどうやって解決するかが問題です。 漏れが無いことは事実であり、そのことを伝えるのは最初の対応としては良いと思います。 しかしどうやっても納得されないのであれば、Mさんが安心するにはどうしたら良いか考えるべきです。 本当のことを伝えるのが必ずしも良い結果には繋がらないという事例でした。
トラブルが起きた背景
Mさんは夜間帯のみ尿器を使用しベッド上にて排尿される入居者様です。
性格は自己中心的で、少しでもご自身の思い通りにならないと怒りをあらわにされます。
トラブルが起きたのは夜間帯でした。
コールがあり訪室したところ尿器に漏れがあるとの訴え。
夜勤スタッフが確認しましたが特にヒビなどは見受けられず異常ありません。
そのことをMさんにお伝えするも納得されず、やり取りを続けていると突然怒り出し「漏れてると言ってるだろ!」と大きな声を出し手に持った尿器をスタッフに叩きつけました。
さすがに夜勤スタッフもこれには我慢できず口論に発展します。
夜勤スタッフはもう1人いるので、その人が間に入りなんとか事態を収拾しました。
Mさんにとっては尿器に漏れがあるのが事実なので、ビニールテープを使用し補修したようにし納得していただきました。
対応者の中での対応
入居者様に対し怒りの感情を表に出してしまったのは良くなかったと思いますが、その後Mさんが納得されるよう対処したことは良かったと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症の方は本人が思い込んだらそのことが事実となってしまい、修正がきかないことが多々あります。
今回もそのパターンです。
尿器が漏れているかどうかはこのケースの本質的な問題ではありません。
Mさんがそう思っている気持ちをどうやって解決するかが問題です。
漏れが無いことは事実であり、そのことを伝えるのは最初の対応としては良いと思います。
しかしどうやっても納得されないのであれば、Mさんが安心するにはどうしたら良いか考えるべきです。
本当のことを伝えるのが必ずしも良い結果には繋がらないという事例でした。
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