介護施設の事例

施設名: 生活介護

最重度知的障害の方がバスの降車場所で降りられない事例

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

最重度知的障害の方がバスの降車場所で降りられない。

Kさんの家庭での様子からきっかけを作った部分が良かったと思います。発語が不明瞭である為理由を特定するのは非常に困難ですが、降りれない原因だけに着目するのではなく、別の方法で働きかけることも大切だということに気付きました。

重度の知的障害者は発語がない場合がほとんどで、あったとしても非常に不明瞭な為聞き取れないことが多いのではないでしょうか。その場合何かトラブルが起きた時に、原因を特定することが難しいです。今回のように原因が全く分からない場合、その前後の行動に着目することで解決の糸口が見つかる場合があります。また日頃の観察も非常に大切ですが、家庭から通所されている場合は保護者に一日の様子を詳しく聞いてみることも必要でしょう。家庭での利用者の行動パターンと日中での行動パターンを当てはめることで、トラブルが起きた時の解決策が見つけやすくなります。

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トラブルが起きた背景

Kさんは送迎車両を利用して毎日通所していますが、帰りのバスでいつも降りられずにいました。声掛けや絵カードは全く効果がありませんでした。結局Kさんはそのまま事務所に戻り、そこで母親の迎えを待つというのが毎日のパターンでした。重度の知的障害者である為発語も不明瞭であり、なぜ降りれないのか親にも分かりません。毎日頭を悩ましていたHさんでしたが、ある日Kさんの母親から、Kさんは帰宅後おじいちゃんと『笑点』を観るのが日課になっているということを聞きました。Hさんはその日のバスの添乗員に、バスが降車場に着いたらテーマソングを歌ってほしいと提案しました。実際にKさんの降車場所に着いた時、添乗員とHさんは手を叩いて『笑点』のテーマソングを歌いました。いつもなら絶対に降りないKさんでしたが、歌が始まってすぐ席を立ち、母親のもとへバスを降りることができたのです。今では降車場所で降りることがルーティンになったようで、歌わなくても降りれるようになりました。

対応者の中での対応

Kさんの家庭での様子からきっかけを作った部分が良かったと思います。発語が不明瞭である為理由を特定するのは非常に困難ですが、降りれない原因だけに着目するのではなく、別の方法で働きかけることも大切だということに気付きました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

重度の知的障害者は発語がない場合がほとんどで、あったとしても非常に不明瞭な為聞き取れないことが多いのではないでしょうか。その場合何かトラブルが起きた時に、原因を特定することが難しいです。今回のように原因が全く分からない場合、その前後の行動に着目すことで解決の糸口が見つかる場合があります。また日頃の観察も非常に大切ですが、家庭から通所されている場合は保護者に一日の様子を詳しく聞いてみることも必要でしょう。家庭での利用者の行動パターンと日中での行動パターンを当てはめることで、トラブルが起きた時の解決策が見つけやすくなります。

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