介護施設の事例

施設名: 生活介護

自閉症の方がゴミ分別にこだわりチェックする事例

対応者

対応者

対応者 生活支援員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 わからない

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

自閉症の方がゴミ分別にこだわりチェックする

利用者専用の分別箱を導入したことで、落ち着いた

こだわりが強い人には、こだわりを解消する施策を取るのが効果的

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トラブルが起きた背景

Iさんは収集癖があり、特にゴミに関しては異常なこだわりがありました。

毎日どんなゴミが捨てられているか探すのが日課で、自分なりの「不燃ごみ」と「可燃ごみ」、「プラスチック」に分別します。

いつもと違う素材のゴミが捨てられるとパニックになり大声で叫んで部屋を出て行ってしまうので、支援者もゴミのチェックが欠かせなくなっていました。

Iさんの行動はエスカレートし、時々他の部署のゴミも漁るようになっていました。

他の部署で納得いかないゴミを見つけて大声で叫び、その声に反応した利用者までパニックになってしまい、周りにまで悪影響を及ぼしていました。

このままではいけないと思った支援員Tさんは、全員が使用するゴミ箱とは別に、Iさん専用の分別箱を設置することを提案しました。

どのゴミがどう分別されるかをIさんに1つずつ確認し、3つのゴミ箱を設置しました。

その結果自分の手で分別ができるようになったIさんはパニックを起こすことが減り、他の部署に行くこともなくなりました。

対応者の中での対応

分別箱を作るという発想が素晴らしいと思いました。

それまでは支援者が毎日ゴミ箱の中身をチェックして、Iさんの思いにそぐわないゴミを排除していました。

しかしIさんの分別を完全に把握するのは無理があり、ミスが絶えず支援者も無駄な労力を費やしていました。

分別箱は本人のみが使えるもので、自分で分別できるので間違いが起きません。

今後同じ事例が起きた時の対処法

Iさんのようにこだわりが強い自閉症の方には、本人に直接働きかけるよりそのこだわりの対象に対策をとる方が上手くいくケースが多いです。

支援員のTさんの部署には自閉症の傾向が強い利用者が多くいるので、日頃から部屋の家具の配置などにも非常に気を遣っていました。

分別箱の設置をする際も一緒に取り組むことで、支援者だけの考えではなく利用者自身の気持ちを汲むことができています。

自閉症の方には声掛けがなかなか通らないケースも多いので、目で見てわかる対策も重要なポイントです。

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