介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

高次脳機能障害の方が女性職員にセクハラ行為をした事例

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 B1

認知症の状況 Ⅲa

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

高次脳機能障害の方が女性職員にセクハラ行為をした。

上司に相談し、他の階に移ることになった。

職員の人権は守られるべきである。自分を守るために、セクハラを受けたときは助けを呼ぶこと、内容をメモしておくことが大切。

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トラブルが起きた背景

Kさんは高次脳機能障害と認知症のある方でした。

車椅子への移乗は朝以外はご自身でされておりましたが、その時の状態により介入が必要となる方でした。

入所されてきたときから私への目つきや態度が少し他の職員とは違うなと思っていましたが、和気あいあいと働いており利用者様とも必要な会話は丁寧に行っておりました。

日勤帯はまだ他の職員がいることもありバトンタッチもできるのでそこまで気にはしていませんでしたが、毎日のように私の出勤をエレベーターの前で待ち喜んでいらっしゃいました

しばらくし私が勤務を夜勤のみに変更したときから徐々に態度がエスカレートしていきました。

普段から結婚をしている設定や彼女時には体の関係がすでにある設定でのお話はよくありましたが、夜間は私一人になりますのでスキンシップが増えました

体の大きな男性でしたので力もとても強くとても恐怖でした。

しかし排泄介助などはしなくてはならないため自立を促しながらも行うのですが、わざとできないと言い陰部を触らせようとしたり、右麻痺があったのですが左手での自慰行為をはじめナースコールを押すのです。

ナースコールが鳴るとやはり行かなくてはならない為、のぞくと私の顔を一点集中しながらまさに射精するかのような顔で踏ん張っていらっしゃいました。

怖さと正直気持ち悪さもでてしまい上司に相談ししばらくしてその階は外してもらいましたが、それからというもの暴力気味になりよく暴れており私を探していることを聞きました

その階には介護をしに行くことはないですが、職員や他利用者様に用のあるときもありますので姿を見られてしまうと車椅子を飛ばして「裏切りもの」と叫びながら向かってくるのです。

他の男性職員との会話も浮気や不倫とののしられるようになりました。

夜間転倒したと事故の報告を受けたこともあります。

私を探し興奮した様子で、女性職員を押した後でトイレ付近で車椅子から転倒し大腿部を骨折されたようでした。

結局最後は私は悪者になってしまいましたが、ご家族様も来所されないので入退院も繰り返し私の方が辞めていきました。

対応者の中での対応

主任や上司に報告はマメに行っておりましたが、具体的な対応は特になく私が他の階へ移るということだけでした。

ただ、あったことは細かくメモを取っていました。

介護職員の人権をもっと守っていただきたいと心から思っていました。

当時私だけがそのような態度をとられており、「◯◯さんは若いから狙われる」などそのような事だけで片付けられたことを覚えています。

最初の頃に、こうなると予測せずヘラヘラはしていませんが笑顔は見せます。

また、毎日接していると家族ではないですが仲良くはなってきますので、その上こちらに対して良い印象を持っていただいているのが分かると、こちらもスムーズに業務を遂行でき利用者様にさらに寄り添うことができます

少し勘違いを与え毅然とした態度は完全には取れていなかったのではないかと反省もしております。

今後同じ事例が起きた時の対処法

力で来られたときに力で対応できないことの悔しさがありましたが、とにかく叫ぶ、夜間の場合は助けを呼ぶ(利用者様の安全もあるので)毅然とした態度をとる、ヘラヘラしないことが大切だと思います。

また、メモをする、ご家族へこまめに説明を入れることも大切です。

上司や会社によるかとは思いますがそんなことくらい受け流すべき、セクハラを受ける側に責任があるという対応は決してしてはならないと思います。

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