介護施設の事例
施設名: サービス付き高齢者向け住宅
うつ病の方がテレビに興味を示さない事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
うつ病の方がテレビに興味を示さない
利用者個々人に合わせた柔軟に対応する
利用者の行動やしぐさを察知する。無理に手出ししすぎないことも時には必要
トラブルが起きた背景
2020年の夏頃のことです。
Kさんが働く精神疾患患者さんを対象とした介護事業所での出来事でした。
Sさんは30代の時にうつ病を発症して入院加療を必要としました。
入院で治療を行い、その時に筋力低下が著名でありましたが、うつ病の病状が悪くその後も活力がない状況が続いておりました。
テレビを見るためにデイルームに連れてこられていたSさんが、テレビとは全く違う方向を向いておりました。
KさんはSさんに対して話しかけましたが、Sさんは反応が悪くテレビではなくその先の外を見ているようでした。
Sさんはテレビではなく外の状況が気になったと思いKさんは一緒に付いて外に行ったところ、Sさんは満足そうにしてその後笑顔が見えました。
対応者の中での対応
事業所では精神疾患患者に対して一定の刺激を与えるという意味合いでテレビの時間があります。
しかし、利用者さん個々人でその時やりたいことは違います。
それを察知して個々に合わせて柔軟に対応していくことが良かったと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
精神疾患を抱えた利用者さんは疾患の影響でご自身の意見や要望をうまく伝えられず、ちょっとした行動やしぐさでアピールしてきてくれることがあります。
それを逃すことなく察知して、利用者さん個々人に合わせた対応を行うことで利用者さんの満足度が上がると思いました。
精神疾患を抱えた利用者さんは見た目は普通の人ですが、病により機能が損なわれていることがあります。
そのため、こちらがあまり無理に手出ししすぎないことも時には大切であることを覚えておくことも重要だと思います。
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