介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
デイサービス利用者の脳血管疾患による介護職員へのトラブル事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅱa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
脳血管疾患による介護職員へのトラブル。
CMからの報告もあり、上司にも相談しましたが何故か会社からの回答は「引っ越した方がいいのでは?」という返事でした。管理者にも相談しておりましたが、会社からの返答と同じで「引っ越せばいいのでないか?」との返答で途方に暮れてしまいました。 どうしようもない状況になってしまった自分は、CMの資格を取得していた事、ヘルニアの持病も抱えていた為現場での勤務が厳しいこと、そして会社から見捨てられてしまったように感じてしまい、退職し実家の宮城に帰ることにしました。 その後、元同僚からの連絡でその判断が正しかった事が判明。Tさんとそのご家族が実際、自分の住んでいたアパートへの襲撃をほのめかす発言をしており、CMからの連絡によるとかなり緊急性が高い状況になっていたとのことでした。 今思うと会社から見捨てられたと感じ、急いで準備を行い2週間ほどで退職して地元に戻った判断は正解だったのかもしれません。 脳梗塞後もTさんはデイサービスの利用を続けていましたが、身体的な症状や認知症の進行、病院での状態など細かくアセスメントしたりCMや家族から情報収集しておけば、また違った対応が出来たのかもしれません。
被害妄想に関してはCM経由ではなく、管理者や自分も含め話し合う場所を設定し説明すれば良かったと思います。Tさんは病気によって被害妄想が出てしまっておりそれは仕方ないので、しっかりと被害妄想の内容を家族に説明し理解を得て、症状にあった処置などを病院で受けれるよう提案していくべきでした。
トラブルが起きた背景
Tさんは普段温厚で知的な方で、言葉遣いがあまり良くない若い介護職員や、認知症のある他の利用者様への理解もありデイサービスでは中心的な存在でした。軽度左半身麻痺があった為、機能訓練にも積極的で女性利用者様へのコミュニケーションもしっかりしており、他の利用者様からも信頼もありました。主な既往歴としては脳血管障害と糖尿病性網膜症でしたが、状態は安定しておりデイサービス利用に関しては主治医からも特別な指示はありませんでした。
しかし、自宅で脳梗塞が起きてしまい救急搬送され、一命は取り留めましたが左半身の麻痺が進行し認知機能も低下。医師からの確定診断はありませんでしたが、被害妄想がひどく現れるようになりました。その被害妄想の内容としては「デイサービスの職員のNに殺される、誰もいない所でいつも言ってくる。逆に殺してやる。」といった内容でした。(CM経由での内容報告で確認)
Tさんは大柄な男性だったので(約175cm、約80kg)、男性職員の自分が歩行介助等をする事が多く他の職員より接する機会が多かったので、被害妄想の対象が自分になった様子でした。ここまでなら割と良い事例だと思うのですが、Tさんと当時自分が住んでいた場所が近いことから思わぬ事態になってしまいました。
家族がTさんの発言を半信半疑ながら信じてしまった事と、同じ生活圏内で自分の住所もTさんに知られていた為、Tさんが自分の住んでいたアパートの近くを通る度に「あいつに殺される前に殺してやる。」と暴れてしまうようになり、家族にも暴力を度々振るうようになってしまったそうで、家族も悩み実際自分が住んでいたアパートにTさんを連れて行こうか迷っていたそうです。
対応者の中での対応
CMからの報告もあり、上司にも相談しましたが何故か会社からの回答は「引っ越した方がいいのでは?」という返事でした。管理者にも相談しておりましたが、会社からの返答と同じで「引っ越せばいいのでないか?」との返答で途方に暮れてしまいました。
どうしようもない状況になってしまった自分は、CMの資格を取得していた事、ヘルニアの持病も抱えていた為現場での勤務が厳しいこと、そして会社から見捨てられてしまったように感じてしまい退職し実家の宮城に帰ることにしました。
その後、元同僚からの連絡でその判断が正しかった事が判明。Tさんとそのご家族が実際、自分の住んでいたアパートへの襲撃をほのめかす発言をしており、CMからの連絡によるとかなり緊急性が高い状況になっていたとのことでした。
今思うと会社から見捨てられたと感じ、急いで準備を行い2週間ほどで退職して地元に戻った判断は正解だったのかもしれません。
脳梗塞後もTさんはデイサービスの利用を続けていましたが、身体的な症状や認知症の進行、病院での状態など細かくアセスメントしたりCMや家族から情報収集しておけば、また違った対応が出来たのかもしれません。
今後同じ事例が起きた時の対処法
被害妄想に関してはCM経由ではなく、管理者や自分も含め話し合う場所を設定し説明すれば良かったと思います。Tさんは病気によって被害妄想が出てしまっておりそれは仕方ないので、しっかりと被害妄想の内容を家族に説明し理解を得て、症状にあった処置などを病院で受けれるよう提案していくべきでした。
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