介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
ヘルパーがどんな場所でも掃除機のみで掃除していた事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 C1
認知症の状況 Ⅳ
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
ヘルパーがどんな場所でも掃除機のみで掃除していた。
事実確認を行い、話し合いの場を設けてお詫びした。ご家族の意向でサービス提供は中止となった。
寝たきりの方は掃除の仕方が悪くても分かっていないか、思っていても言えない場合もあるため、誰が見ても完璧なサービスを目指すことが重要。
トラブルが起きた背景
Sさんは一軒家にて一人暮らしをされていますが、認知症の進行に伴いほとんど寝て過ごされています。
週に3回、ヘルパーが掃除と洗濯で訪問します。
Sさんの担当ヘルパーであるIさんは数年にわたりSさんの訪問を担っていました。
ある日Sさんの曾孫さんが来られるとのことで、世話はしなくても良いが様子を見ていてほしいと家族から連絡がありました。
小学生の曾孫さんが帰宅後「ヘルパーさんのお掃除の仕方が家とは違う。」という話をしており、ベランダ、ベッドの上、居間の床、トイレの床、害虫の死骸等、全部掃除機1本だけで掃除をしていたとのことでした。
娘さんが「ずっと信頼して依頼していたのに、こんなこと知りませんでした。」とステーションにお話をされに来られ、私が謝罪を行いました。
対応者の中での対応
Iさんに日頃の掃除の行い方について尋ねたところ「掃除機で家中全て掃除していた。」とのことを認めました。
家族さんとは私と生活相談員を交えて話し合いを行い「担当者を変更させていただくことは可能です。」と提案しました。
しかし、現在入浴介助で来てもらっている事業所に依頼するため、契約を破棄してもらいたいと家族さんが言われました。
現在は別事業所に依頼しているため、うちの事業所でのサービス提供は中止しています。
Iさんにおいてはもう一度研修として3ヶ月、別ヘルパーが同行訪問することになりました。
Iさんは長年勤められていた方だったので、大丈夫だろうと過信していたことが悪かったと思いました。
新人教育の方に力を入れていたのですが、もう一度全体で掃除のやり方について監査を行いたいと思います。
利用者が寝たきりだったからこそ発見が遅れたわけであって、本来なら小学生でもおかしいと思うような掃除のやり方を行っているヘルパーがいたということに、情けなさを感じました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
他にも、ヘルパーの掃除のやり方が自分に合わないということで、厳しい指摘をされる利用者さんはおられます。
それは自分で自分の意思が言える利用者であることが前提で、寝たきりの方や認知症が進行されている方は分かっていないか、思っていても言えない場合もあります。
ヘルパーが掃除のやり方をきちんと理解していないのは本末転倒です。
きちんと誰が見ても完璧なサービスだと言えるようなサービスを提供していきたいと思います。
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