介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
ヘルパーが利用者から宗教に勧誘されかけた事例
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 B1
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
ヘルパーが利用者から宗教に勧誘されかけた
上司の指示によりお断り
プライベートな部分は深入りしないこと
トラブルが起きた背景
A様は下肢麻痺の車椅子生活の方で、入浴介助で訪問しておりました。
A様の部屋には大きな仏壇がありました。
私は宗教団体の物であることは全く分かっていませんでした。
入浴介助が終わるといつもA様は、「このお陰で私は幸せになれたんだ」といつも話して雑誌を見せてくれたりしていました。
鈍感だった私は「凄いですね、こんな立派にされて」と興味深々の顔つきでA様のお話を聞いていました。
何回目かの訪問から、時間内に帰れないことが増えてきました。
電話番号も聞かれ、プライベートで電話をしていいかと聞かれるようになりました。
それはちょっと嫌だな、と思い上司に相談、上司より「次回からはきっちり断るように」と指示がありました。
そのとき初めて、あの仏壇がとある宗教団体のものだと知り、「誰でも見れば分かるやろがい」と言われ少し恥ずかしかったです。
対応者の中での対応
私は毎回、A様の訪問が最後の提供で、尚且つ直帰できたので、ついつい長居してしまいました。
多分A様は、私が真剣に話を聞くので、興味があると勘違いしてしまったのだと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
私の対応が悪かったです。
傾聴する、の意味を履き違えていました。
そのことにより、A様に勘違いをさせてしまったのは反省すべき点です。
私は、仏壇を本当にご先祖様のだと勘違いしていました。
雑誌や写真はA様のご家族の活動が何かの雑誌に載ったんだと思い、本当に心から凄いと思っていました。
初回の同行の時にきちんと聞いておけば良かったです。
何よりも時間以内に帰ること、仕事以外のプライベートな部分は深入りしないと学びました。
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