介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者がスタッフに暴力を振るう事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 B2
認知症の状況 Ⅲa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者がスタッフに暴力を振るう。
施設長はこの状況を何とかしようと唯一のキーパーソンであるNさんの妹に精神科へ受診等を勧めるも、忙しいと断られてしまいました。そのようなやりとりをしている最中、Nさんの介助をしていたスタッフが顔を殴られ、鼻血を出すという事件が起きました。施設長はケアマネ・妹さんと話し合いの場を開き、これ以上ここにいてもらうことは難しいと伝え、Nさんは精神科に入院してその後他の施設を探すことになりました。
良かった点は、Nさんが移動したことでスタッフが傷つかないようになったこと。結果的に精神科にかかることができたこと。
悪かった点は、スタッフが怪我をしなければ現状を変えることができなかったこと。
障害を負った人の心の状況をよく理解した上で接するようにすれば、もう少し結果が変わったのではないかと思います。私がいたこの施設はサービス付き高齢者向け住宅で、利用者は80歳を越えたシニアの方が殆どでした。介助に当たるスタッフが、障害を負って間もない若い利用者にどう接していいか理解していなかったように思います。若い世代で障害を抱えた人について、日々のヘルパー会議などで勉強会を開くなどし、理解を深めることが大切だと感じました。
トラブルが起きた背景
サービス付き高齢者向け住宅で起きたトラブルです。Nさんは脳出血による後遺症で56歳という若さで寝たきりになり、左半身麻痺の状態で入ってきました。寝たきりの状態でトイレに行くこともできない状態でしたが、意識はしっかりしており、時々会話が噛み合わないこともありましたがコミュニケーションは普通にとることができていました。Nさんが利用開始から3ヶ月ほど経った頃、スタッフや他利用者に対する暴力や暴言が出始めました。自身が障害を受け入れられないことによる問題行動が起きていたのです。主にはおむつ交換をしている時にスタッフの髪の毛を掴む、食事をしている向かいの利用者に向かって「お前らと一緒にするな!」など暴言を吐いたり手を挙げようとするなどです。Nさんは体が大きく右手の力は強かったため、スタッフも介助に入るのが怖いようでした。日に日にNさんのトラブルは増えていくばかりでした。
対応者の中での対応
施設長はこの状況を何とかしようと唯一のキーパーソンであるNさんの妹に精神科へ受診等を勧めるも、忙しいと断られてしまいました。そのようなやりとりをしている最中、Nさんの介助をしていたスタッフが顔を殴られ、鼻血を出すという事件が起きました。施設長はケアマネ・妹さんと話し合いの場を開き、これ以上ここにいてもらうことは難しいと伝え、Nさんは精神科に入院してその後他の施設を探すことになりました。
良かった点は、Nさんが移動したことでスタッフが傷つかないようになったこと。結果的に精神科にかかることができたこと。
悪かった点は、スタッフが怪我をしなければ現状を変えることができなかったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
障害を負った人の心の状況をよく理解した上で接するようにすれば、もう少し結果が変わったのではないかと思います。私がいたこの施設はサービス付き高齢者向け住宅で、利用者は80歳を越えたシニアの方が殆どでした。介助に当たるスタッフが、障害を負って間もない若い利用者にどう接していいか理解していなかったように思います。若い世代で障害を抱えた人について、日々のヘルパー会議などで勉強会を開くなどし、理解を深めることが大切だと感じました。
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