介護施設の事例
施設名: 地域密着型通所介護
利用者がスタッフに金銭を渡した事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者がスタッフに金銭を渡した
断るも強い拒否により受け取らずを得なかった。返金を試みるも反発を受け、利用停止に
金銭を受け取ることが、プロとしての尊厳を損なう可能性があると伝える。金銭以外の形で利用者の気持ちを受け取る方法を提案
トラブルが起きた背景
施設外の近隣の静かな道路を沿って、私はデイサービス利用者のTさんと機能訓練の散歩を実施していました。
Tさんと私は2人きりの状況でTさんは散歩中に私に「いつも感謝している」と言われました。
その後、施設に戻る途中、Tさんはお財布から1,000円札を取り出し私に渡そうとしました。
私は施設のルールに基づきその場で丁重にお断りしましたが、Tさんはこれに強く反発。
困惑しつつも、Tさんの強い意向を受け仕方なく1,000円札を受け取りました。
対応者の中での対応
施設に戻り、すぐに上司に事の経緯を報告し、アドバイスを求めました。
その結果、再度返金をする様に言われ試みましたが、Tさんの強い反発により困難となりました。
この事態を適切に解決するため、上司との連携を密に取りながら、Tさんの感情や立場を尊重する姿勢を保ちつつ施設のルールとの調和を測る努力を続けました。
しかし、Tさんはデイサービスの利用回数が減り来なくなり、利用をやめてしまいました。
良かった点は、トラブル発生時に施設のルールを遵守しようとしたことです。
Tさんの感情や意向を尊重し穏やかに対応しようと努力しました。
悪かった点は、Tさんからの金銭の提供を受け取ってしまったことです。
返金を試みた際のアプローチがTさんを不快にさせ、結果としてデイサービスの利用を遠ざける要因となった可能性があることです。
Tさんの感情や立場をより深く理解し、事前にトラブルを回避する対応が取れなかったことも反省点です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
もし再び同様の事態が発生した場合、私はTさんの感謝の気持ちを尊重しつつ施設のルールについて丁寧に説明します。
具体的には、金銭を受け取ることが私たち職員にとってプロとしての尊厳を損なう可能性があること、またそれが施設の信頼を失う原因となることを伝えます。
さらにTさんの気持ちを形にする他の方法(例:感謝の手紙やお話しする時間を増やすなど)を提案し、双方が納得できる解決を目指します。
重要なのはTさんの気持ちを理解し、その上で施設のルールとのバランスを取ることだったのではないかと思います。
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