介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
利用者が入浴を拒否し職員に対し暴力を振るった事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が入浴を拒否し職員に対し暴力を振るった
手引き歩行で浴室へ誘導し、足湯から開始。声掛けを工夫して入浴できた
利用者の気持ちの変化に注意しながら、声を掛ける。認知症の程度や基礎疾患の有無などを細かく把握しておく
トラブルが起きた背景
Yさんは関節リウマチと膝の変形性関節症、また認知症を患っておりました。
Yさんはこれらの病気を発症するまではとてもお風呂好きだった様なのですが、膝の痛みや認知症が進むにつれ入浴を次第に嫌がるようになりました。
デイサービスで週3回入浴を希望していましたが、初回利用時入浴への拒否が酷かったです。
誘導の介護職員に対し暴言を大声で吐き、自身が使用していた杖で職員を叩いたりと暴力行為もみられました。
また、周りの利用者にも暴言を吐き杖で暴力を振るおうとしたので職員が止めに入り、その日は入浴を中止にしました。
対応者の中での対応
初回利用後カンファレンスを行い、その際ご家族からは家では絶対に入浴させられない旨を伺いました。
ご家族に了承を得た上で、杖を振り回すと危険なため手引き歩行にて浴室まで誘導し、シャワーチェアに腰掛けていただき足湯を先ず促しました。
「いい気持ちだね」と言っていたところから、「ズボンにお湯が掛かったようなので脱ぎましょう」と脱衣を促して1枚1枚そのやり方で脱いでもらいました。
「せっかくなので湯船に入っていきましょう」とお声掛けすると、「いいよ」とお返事が返ってきたので、そのまま入浴しました。
良かった点としては、脱衣までは多少強引に促してしまったが、いざ浴槽に浸かったり洗髪すると元はお風呂好きということもあり、とても喜んでもらえたことです。
またその後、ワーカー内で誘導のお声掛けを「足湯しましょう」に統一することによって、Yさんも足湯だけならと気持ちよく浴室まで来てくれるようになりました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
声掛けの促し方一つで、認知症の方は気分が急に変わるので、注意が必要です。
気持ちに寄り添い、話を真摯に伺い、声掛けを行っていくことが大事であると思います。
また利用者によって認知症の度合いが違うので、どの程度認知症が進んでいるか、基礎疾患は何があるかなどを細かく把握しておくことが大事だと思います。
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