介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者が利用時間を毎回変更する事例

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅱa

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が利用時間を毎回変更する。

本人は「銀行に行ってカードでお金を下ろすだけ」「ついてこなくていい」と言っていましたが、いざ歩き出すと銀行までが遠く何度も休みながら辿り着く始末。 しかも実際にATMの前に立っても「カードがない、どこだっけ」「暗証番号がわからない」と大慌て。 結局お金は1円も下ろせず、疲れ果てたSさんは帰りには歩くこともできなくなってヘルパーに背負われて帰ってきました。 報告を聞いたケアマネージャーも「そこまで認知症がひどいとは」と頭を抱えるばかりで、予定していた利用時間を大幅に超えるケアになってしまいました。 予定とは違うケアになってしまいましたが、ヘルパーが玄関口で帰らずSさんについていけたのは幸いでした。 とはいえ、毎回そんなことを繰り返すわけにもいきません。 室内では比較的自由に動ける方のため、外出時の体力の無さを自分で把握していないのが難しいところです。

病後の高齢者は病院でのケア生活に慣れてしまっているため、実際の生活に戻ってみると予想外に体が弱っていることがほとんどです。 特に認知症の方は自分の限界点の把握ができないため、自宅外での行動予定を打ち明けられたら、すぐにケアマネージャーかご家族に連絡しないと危険な場合があります。 ヘルパーが付き添えるならそれでいいのですが、持ち点数や経済状態の事情、本人の機嫌もあるため安易に行動したら後々のツケが回ってきてしまうことも。 事業所単位での問題を起こさないためにも、予定外のケアに持ち込まれそうな場合は必ず上に連絡して指示を仰ぐようにして下さい。

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トラブルが起きた背景

Sさんは独居女性ですが入院時に認知症と診断され、退院と同時に訪問介護が入るようになりました。
しかし目に見える症状はまだ現れていないため、ご本人は「別にやってもらうことはないけど」「今日は帰っていいわ」と毎回うんざりした顔で言われ、ヘルパーもその度に1時間の予定を30分に変更して帰るなど、少々面倒なことが多い人でした。
とはいえ、家の中はお世辞にも整頓されておらず、食料も賞味期限切れのものばかり。
認知症ということもあり、本人の言うことだけを鵜呑みにするわけにはいきません。
そしてある日、男性ヘルパーが訪問するとよそ行きの格好をしたSさんが現れ「これから銀行に行かなきゃならないの」とのこと。
訪問目的を伝えても「知らないわよそんなの」と言うばかりで外出をやめようとしないため、ケアマネージャーにその場で連絡し、結局ヘルパーが外出についていくことになりました。

対応者の中での対応

本人は「銀行に行ってカードでお金を下ろすだけ」「ついてこなくていい」と言っていましたが、いざ歩き出すと銀行までが遠く、何度も休みながら辿り着く始末。
しかも実際にATMの前に立っても「カードがない、どこだっけ」「暗証番号がわからない」と大慌て。
結局お金は1円も下ろせず、疲れ果てたSさんは帰りには歩くこともできなくなって、ヘルパーに背負われて帰ってきました。
報告を聞いたケアマネージャーも「そこまで認知症がひどいとは…」と頭を抱えるばかりで、予定していた利用時間を大幅に超えるケアになってしまいました。
予定とは違うケアになってしまいましたが、ヘルパーが玄関口で帰らずSさんについていけたのは幸いでした。
とはいえ、毎回そんなことを繰り返すわけにもいきません。
室内では比較的自由に動ける方のため、外出時の体力の無さを自分で把握していないのが難しいところです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

病後の高齢者は病院でのケア生活に慣れてしまっているため、実際の生活に戻ってみると予想外に体が弱っていることがほとんどです。
特に認知症の方は自分の限界点の把握ができないため、自宅外での行動予定を打ち明けられたら、すぐにケアマネージャーかご家族に連絡しないと危険な場合があります。
ヘルパーが付き添えるならそれでいいのですが、持ち点数や経済状態の事情、本人の機嫌もあるため安易に行動したら後々のツケが回ってきてしまうことも。
事業所単位での問題を起こさないためにも、予定外のケアに持ち込まれそうな場合は必ず上に連絡して指示を仰ぐようにして下さい。

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