介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
利用者が送迎スタッフにお金を渡した事例
対応者
対応者 機能訓練指導員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 わからない
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が送迎スタッフにお金を渡した
Tさんの気持ちに配慮しながら、お金を渡す行為の問題点を説明した
お金を渡されても返す場を設ける。必要に応じてケアマネに連絡し、第三者に事実確認を依頼
トラブルが起きた背景
Tさんは一人暮らしの女性でした。
デイサービスに週に二度通われていましたが、家でいる時間よりドライブが好きということで家は近くではあったのですが、最後に送迎することにしていました。
ある日いつものように利用者さんお送りし、最後にTさんのご自宅に着いた際に、送迎スタッフに「先生、暑い日が続きますから何か冷たい物でも買ってください」とお金を送迎スタッフに渡してきました。
送迎スタッフは「ダメですよ。そういうことをするのはやめましょうよ」と話したのですが「いいからいいから」と話し車のシートにお金を置いたままご自宅に帰られてしまいました。
次の利用日にTさんにお金の件を話したのですが「もう渡したものなので受け取りません」とお返しすることができませんでした。
数ヶ月経って、Tさんのご兄弟から連絡があり「お金を渡してしまってすみません。これからも渡してしまうかもしれませんができる限り断っていただくことはできないでしょうか?」とお話を受けました。
対応者の中での対応
ご兄弟に、「今後同じように渡してくるようでしたらもらえないこと、これが続くと利用できなくなる可能性があることを伝えさせていただきます」と話しました。
後日、Tさんにお伝えて納得してもらいました。
良かった点は、Tさんの渡したいという気持ちを突き飛ばすわけではなく、なぜ渡す行為がダメなのかということを伝えることができたので、関係を崩す事がなく継続してデイサービスを利用してもらえたことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
契約書の段階で、金銭についての項目が設けられているのでそれを踏まえて、もし渡されてしまったとしてもお返しする場を設けることが重要です。
必要に応じてケアマネに連絡し、事実確認を第三者にも理解してもらう。
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