介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
利用者が隠しておいたお金を使いお酒を買ってしまう事例
対応者
対応者 サービス提供責任者
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者が隠しておいたお金を使いお酒を買ってしまうトラブル。
ヘルパーは事業所に、事業所からはケアマネージャーとご家族に状況を連絡しました。 ご家族によるとOさんは以前からアルコール依存症の気配があり、ご家族がどこに隠してもお金の場所を探し当てて、凄まじい執念でなんとか手に入れてお酒を買ってしまうのだそうです。 でもトイレの棚は天井近くにあり、伝い歩きしかできないOさんが外に出てお酒を買うなんてと反論したところ「父はお酒のためならどんなことでもできるんです」というご家族の意見がため息交じりで返ってきました。 聞いたところでは、Oさんは前のアパートで隣の住人と仲良くなり、小遣いをあげて毎回お酒を買ってきてもらっていたそうです。 驚いたご家族が慌てて引っ越しさせたのが現在のアパートで、親しい住民はいないそうですが、調べたところではOさんはヘルパーが買い物をしたスーパーのレシートを取っておいて、書かれていた番号に電話してお酒を配達させたとのこと。 トイレの棚にお金があることも気づいていたので、3時間ほどかけて杖を使って手に入れたそうです。 さすがにご近所のネットワークまで封じるわけにはいかず、関係者全員が頭を抱えた事例です。 金銭管理はヘルパーの仕事ではないため、さすがにできることは限られてしまいます。 一切現金を置かずにご家族が買い物に行くという案も出ましたが、それでは緊急時に何もできないし、そもそも毎日仕事帰りに買い物に行く余裕もご家族にはありません。 新しく隠し場所を考えて、なるべく長く気づかれないようにするしかないようでした。
キャッシュレス決済、デビットカード等、今は色々と便利な手段がありますが、今回のような利用者の性格ではお金がなくても買い物ができると知った後の行動が怖いので、あまり思い切った手段は使えません。 とにかく必要以上のお金を置かずに、嗜好品を我慢してもらうのが最上の策だったようです。 この件に関してはほぼお手上げ状態なので今後、何かいい方法が発案されることを期待してやみません。
トラブルが起きた背景
Oさんは足腰の不自由な独居男性で、ご家族は別居していましたが、買い物等の金銭管理はご家族がしていました。
ヘルパーが入ることになり、買い物を任せることになった時にご家族から「お金は毎週外のポストに入れておきますから回収後は手の届かないところに厳重に隠し、決してお金の隠し場所を知らせないようにしてください」という奇妙な指示がありました。
Oさんは室内を伝い歩きするのがやっとなので、外のポストはおろか隠し場所のトイレの棚までは、絶対手が届かないだろうとヘルパーも安心していたのですが、ある日訪問するとOさんがビール缶を片手に酔っ払っていたのです。
アルコール類は一切買っていないため「それ、どうしたんですか」と聞くとOさんは「自分で買った」とのこと。
慌ててトイレの棚を調べると、隠しておいたお金は残らず使われており、冷蔵庫にはビールがギッシリ入っていたのです。
対応者の中での対応
ヘルパーは事業所に、事業所からはケアマネージャーとご家族に状況を連絡しました。
ご家族によるとOさんは以前からアルコール依存症の気配があり、ご家族がどこに隠してもお金の場所を探し当てて、凄まじい執念でなんとか手に入れてお酒を買ってしまうのだそうです。
でもトイレの棚は天井近くにあり、伝い歩きしかできないOさんが外に出てお酒を買うなんてと反論したところ「父はお酒のためならどんなことでもできるんです」というご家族の意見がため息交じりで返ってきました。
聞いたところでは、Oさんは前のアパートで隣の住人と仲良くなり、小遣いをあげて毎回お酒を買ってきてもらっていたそうです。
驚いたご家族が慌てて引っ越しさせたのが現在のアパートで、親しい住民はいないそうですが、調べたところではOさんはヘルパーが買い物をしたスーパーのレシートを取っておいて、書かれていた番号に電話してお酒を配達させたとのこと。
トイレの棚にお金があることも気づいていたので、3時間ほどかけて杖を使って手に入れたそうです。
さすがにご近所のネットワークまで封じるわけにはいかず、関係者全員が頭を抱えた事例です。
金銭管理はヘルパーの仕事ではないため、さすがにできることは限られてしまいます。
一切現金を置かずにご家族が買い物に行くという案も出ましたが、それでは緊急時に何もできないし、そもそも毎日仕事帰りに買い物に行く余裕もご家族にはありません。
新しく隠し場所を考えて、なるべく長く気づかれないようにするしかないようでした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
キャッシュレス決済、デビットカード等、今は色々と便利な手段がありますが、今回のような利用者の性格ではお金がなくても買い物ができると知った後の行動が怖いので、あまり思い切った手段は使えません。
とにかく必要以上のお金を置かずに、嗜好品を我慢してもらうのが最上の策だったようです。
この件に関してはほぼお手上げ状態なので今後、何かいい方法が発案されることを期待してやみません。
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