介護施設の事例

施設名: 住宅型有料老人ホーム

利用者が集団生活にストレスを感じ心を閉ざした事例

対応者

対応者

対応者 理学療法士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 B1

認知症の状況 Ⅱb

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者が集団生活にストレスを感じ心を閉ざした。

この件について早急に施設長、担当ケアマネージャー、ヘルパー、リハビリスタッフの間で話し合いが持たれました。また近くに住むご家族にも報告しました。幸いその時に対応したヘルパーは怪我をせず仕事は継続できていました。ご本人の集団生活、慣れない環境などストレスの要因を話し合い、少しでも安心して過ごせるように対応するにはどうすれば良いかを考えていきました。ご本人とご家族の関係性は良好であり、ご家族にもご本人の息抜きの時間として面会・外出の時間を取るなど対応していただきました。 良かった点としては、何がなんでも施設内で解決しようとせずご家族の協力をお願いできたことです。施設内でトラブルが起きるとどうしても働くスタッフは自力でなんとかしようと努力します。努力や工夫はとても大事ですが、ご本人が1番信頼しているのはやはりご家族でした。ご本人との信頼関係をしっかり築くためにも、まずは信頼されているご家族とも情報共有し信頼関係を築くことが大切だと感じました。もちろん施設スタッフはご本人との関係性もゆっくり構築し、今ではご本人様から悩みを打ち明けられるなど小さなストレスを汲み取って早期に対応することが可能になってきています。

ご本人が過ごされてきた環境を理解し、対応の方法を早くから検討しておくことが大事だと考えます。なかなかご自分からストレスを発散できない方も多いので、小さなストレスを汲み取って早くから解決につなげることで、慣れない環境の中でも安心感を得られる時間を獲得してほしいと思います。利用者様によって過ごされてきた環境は様々ですので、一人一人に合わせた対応を考えるのは大変な部分もあるかと思いますが、「施設であっても、利用者様にとってはお家である」と言うことを念頭としたケアが求められます。

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トラブルが起きた背景

Oさんは元々一家の大黒柱であり亭主関白なタイプの男性でした。奥様が先立たれたことで、現在のお住まいである住宅型有料老人ホームへ入居されました。入居当初はスタッフや他の入居者様とのトラブルはなく過ごされておりました。しかし時が経つにつれ、集団生活のストレスを感じられることが多いのかスタッフに対するあたりが強くなってきました。ある日、変形性関節症のあるOさんはベッドから車椅子へ移る際にバランスを崩して転倒されてしまいました。そのためベッドから離れる際はコールを押してスタッフへ事前に知らせていただくようご本人へお伝えしました。しかしこれに対してご本人は激怒。近くにあった杖を振りかざしスタッフに対して大声で怒鳴ると言うトラブルがありました。施設長やヘルパーのリーダーがご本人をなだめ、不安感や要求など聞き取りを行いましたが、ご本人は心を閉ざしなかなか本心を打ち明けてくださいませんでした。

対応者の中での対応

この件について早急に施設長、担当ケアマネージャー、ヘルパー、リハビリスタッフの間で話し合いが持たれました。また近くに住むご家族にも報告しました。幸いその時に対応したヘルパーは怪我をせず仕事は継続できていました。ご本人の集団生活、慣れない環境などストレスの要因を話し合い、少しでも安心して過ごせるように対応するにはどうすれば良いかを考えていきました。ご本人とご家族の関係性は良好であり、ご家族にもご本人の息抜きの時間として面会・外出の時間を取るなど対応していただきました。
良かった点としては、何がなんでも施設内で解決しようとせずご家族の協力をお願いできたことです。施設内でトラブルが起きるとどうしても働くスタッフは自力でなんとかしようと努力します。努力や工夫はとても大事ですが、ご本人が1番信頼しているのはやはりご家族でした。ご本人との信頼関係をしっかり築くためにも、まずは信頼されているご家族とも情報共有し信頼関係を築くことが大切だと感じました。もちろん施設スタッフはご本人との関係性もゆっくり構築し、今ではご本人様から悩みを打ち明けられるなど小さなストレスを汲み取って早期に対応することが可能になってきています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

ご本人が過ごされてきた環境を理解し、対応の方法を早くから検討しておくことが大事だと考えます。なかなかご自分からストレスを発散できない方も多いので、小さなストレスを汲み取って早くから解決につなげることで、慣れない環境の中でも安心感を得られる時間を獲得してほしいと思います。利用者様によって過ごされてきた環境は様々ですので、一人一人に合わせた対応を考えるのは大変な部分もあるかと思いますが、「施設であっても、利用者様にとってはお家である」と言うことを念頭としたケアが求められます。

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