介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

利用者の奥様が申し出たヘルパー訪問中止を数日で撤回した事例

対応者

対応者

対応者 サービス提供責任者

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

利用者の奥様が申し出たヘルパー訪問中止を数日で撤回した。

奥様はOさんの独居アパートに押しかける形で越してきたのですが、そのアパートは1DK。 Oさんのベッドが入ると身動きが取れない上に、歩行器や食料の段ボールなどもあちこちに置いてあります。 何より、Oさんはなんとか自立はしているものの動作がとても遅く会話もできないため、毎日のように失禁があり、洗濯物も水洗いして室内干しなので部屋中が湿って臭います。 デイの用意や送り出し、健康な人とは違う目線の物の配置など、介護をしたこともない奥様にわかるわけもなく、あらゆる事に逆ギレして疲れ果てた挙げ句、事業所にSOSを出す羽目になったそうです。 「今日から来なくていい」と言われた時にはさすがに驚いたし嫌な気分でしたが、とりあえず角は立たない形で契約停止となっていたので、奥様が音を上げた時にもすぐに再開することができました。 大抵のご家族が同じ道をたどるのは経験上わかっていたので、ヘルパーの予定を空けておいたため、予定の再編成もあまり苦労せずに済みました。 断られた当初、担当ヘルパーはさすがにムッとしていましたが、再開の連絡をした時は「ほらね。介護はやっぱりプロでなきゃ難しいもの」とご満悦だったのが少し面白かったです。

たまにしか来ないご家族から見れば、ヘルパーの仕事は「誰でもできる」と思いがちですが、四六時中一緒にいることになれば介護の継続は精神的な負担になってのしかかります。 仕事だからこそ丁寧に、嫌がらずにできるという考え方もあるでしょう。 もし理不尽な契約解除やクレームが来ても「またいつでもご相談ください」と気持ちよく別れておけば、わだかまりを残さず気持ちよく再開できます。 プロ意識を持って仕事をすれば必ず報われる、と考えさせられた一件でした。

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トラブルが起きた背景

Oさんは奥様と長く別居をされており、脳梗塞の後遺症で言語障害と手足の不自由を抱えていました。
週に3回ヘルパーが訪問していたのですが、ある日突然Oさんの奥様から「今日から私が主人と一緒に住むので、ヘルパーさんは来なくて結構です」と電話が来たのです。
いきなりのことに介護関係者全員が驚きましたが、ご家族の、しかも奥様の言うことなら反対の余地はありません。
とりあえずケアマネージャーが時々様子を見るということで、一度ヘルパー訪問は中止になりました。
しかしおおかたの予想通り、1週間もしないうちに奥様から連絡がありました。
「こんな生活には耐えられません。すぐにヘルパーをよこして下さい」とのこと。
ため息をつきながら責任者が日程を再編成し、前よりも多い回数でヘルパー訪問が再開されました。

対応者の中での対応

奥様はOさんの独居アパートに押しかける形で越してきたのですが、そのアパートは1DK。
Oさんのベッドが入ると身動きが取れない上に、歩行器や食料の段ボールなどもあちこちに置いてあります。
何より、Oさんはなんとか自立はしているものの動作がとても遅く会話もできないため、毎日のように失禁があり、洗濯物も水洗いして室内干しなので部屋中が湿って臭います。
デイの用意や送り出し、健康な人とは違う目線の物の配置など、介護をしたこともない奥様にわかるわけもなく、あらゆる事に逆ギレして疲れ果てた挙げ句、事業所にSOSを出す羽目になったそうです。
「今日から来なくていい」と言われた時にはさすがに驚いたし嫌な気分でしたが、とりあえず角は立たない形で契約停止となっていたので、奥様が音を上げた時にもすぐに再開することができました。
大抵のご家族が同じ道をたどるのは経験上わかっていたので、ヘルパーの予定を空けておいたため、予定の再編成もあまり苦労せずに済みました。
断られた当初、担当ヘルパーはさすがにムッとしていましたが、再開の連絡をした時は「ほらね。介護はやっぱりプロでなきゃ難しいもの」とご満悦だったのが少し面白かったです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

たまにしか来ないご家族から見れば、ヘルパーの仕事は「誰でもできる」と思いがちですが、四六時中一緒にいることになれば、介護の継続は精神的な負担になってのしかかります。
仕事だからこそ丁寧に、嫌がらずにできるという考え方もあるでしょう。
もし理不尽な契約解除やクレームが来ても「またいつでもご相談ください」と気持ちよく別れておけば、わだかまりを残さず気持ちよく再開できます。
プロ意識を持って仕事をすれば必ず報われる、と考えさせられた一件でした。

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