介護施設の事例
施設名: 介護老人保健施設
利用者の訴えを承諾しなかったためにスタッフが怒鳴られた事例
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅱa
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
利用者の訴えを承諾しなかったためにスタッフが怒鳴られた
驚いて適切な対応ができず、表情にも出てしまった。看護主任に対応してもらった
優しい口調での対応を心掛けつつ、無理なことは断ることも必要
トラブルが起きた背景
Tさんは居室でポータブルトイレに用を足しているのですが、お通じにかなり不安のある方で、毎日便は出ているのですが「今日は出ていないから座薬を入れてくれ」との訴えがほぼ毎日あります。
本人曰くスッキリ感がないらしく、お腹が張るとのことです。
看護師さんにも何度も注意や説明を受けていますが、何日かすると忘れてしまうのかまた訴えてきます。
その日も優しく「もうお尻が切れ痔になって血も出ているから座薬をすると痛くなるので、やめておきましょうね」と声掛けすると、「わしが入れろと言うのだから入れろ。なんでわからんのや!」と隣の部屋にまで聞こえる大きい声で怒鳴られました。
対応者の中での対応
その際はびっくりしてあまり声が出ませんでしたが、「うーん。そう言われてもなぁ。看護師さんの許可がいるので。」としか答えられませんでした。
部屋を出て、看護主任に相談し対応してもらいましたが落ち着かなかったので、30分ほど気分が落ち着くように看護主任の指示でトラゾドンを飲んでもらいました。
良かった点は、すぐに看護主任に助けを求めたところです。
一人ではどうしようもなかったのですぐに判断できて良かったです。
悪かった点は、「うわ」と言う思いが顔に出ていたので余計にTさんを怒らせてしまったのではと思います。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今後はご本人が納得するような声掛けを看護師さんやケアマネ、ご家族と相談し実施できたら良いと思います。
できるだけ優しい口調で笑顔で言うことが大事ですが、Tさんの性格的には優しい人を選んで怒鳴ったり怒ったりわがままを言ったりしているので、無理なことは無理と言い切ることも大事かと思いました。
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