介護施設の事例
施設名: 通所リハビリテーション(デイケア)
利用者間でCDの貸し借りをしていたが相手が亡くなった事例
対応者
対応者 支援相談員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
利用者間でCDの貸し借りをしていたが相手が亡くなった
物品のやり取り禁止について、利用者側で責任をとれないことを再度周知
事業所で対応できることを事前に説明。新人であっても専門職と自覚して対応する
トラブルが起きた背景
基本的に施設内での物品や金銭のやり取りは、大小問わずトラブル防止の為禁止としています。
対象の方は高齢で認知症もある方ですが大変しっかりされている方で、とても親切な方でした。
多趣味で特に音楽鑑賞が好き。
氷川きよしさんが好きだと他の方と談笑しており、CDを持っているので良かったら聞いてみて?と他の利用者さんにお貸ししたそうです。
しかも、初回限定版!
借りた方も大変しっかりされている方だったのですが、なんとその次の週から持病が悪化し入院。
そしてそのままお亡くなりになってしまいました。
しばらく相手の姿が見えないとご本人が気にされた為、実は亡くなったとお伝えしたところ、とても悲しんでおられたのですが、その際にCDを貸したままだと伺いました。
相手方のご家族様へ連絡し経緯を説明したところ、相手の方も大変氷川きよしが好きで、なんと棺に入れてしまったと。
結局そのご家族が変わりのCDを用意して下さったのですが、当然限定版のCDは入手出来ずでした。
対応者の中での対応
こちらとしては、契約書で禁止事項と定めているのでその際のトラブルに関しては責任を負いかねる旨、通所開始の際にお話は既にしておりました。
ご本人は落ち込まれてはおりましたが「貸すというのはこういうことだから」と自覚はされていたご様子でした。
一応、改めて朝の会で、施設内での物品のやり取りはこちらも一切介入しないこと、基本的には責任を負いかねることをお伝えしました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
CDを紛失してしまった利用者さんはお気の毒ではありますが、自己責任としています。
介護サービスは決して慈善事業ではなく公費を用いて利用して頂くものですので、事業所としてもここまでは負うことができるけど、ここから先は難しいということを事前に説明しておくことで、その後の対応がスムーズになる場合は非常に多いかと思います。
支援内容の過不足に関してもそうだと思いますが、その中には事業所の特色や体制もあるでしょうから一概にどれが良いということは言えませんが、逆に過不足の対応をしてしまうことで本来課題を把握すべき職種の方にとっては、課題が見えなくなることも想定しなければなりません。
私たちは、福祉、介護の専門職であり、利用者さんから見ればたとえ新規採用や実習生であれ、目線はそういうものですのでしっかりと自覚し根拠のある支援を行っていかなければなりません。
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