介護施設の事例
施設名: 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
双極性障害の方が職員に執着した事例
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
双極性障害の方が職員に執着した
女性職員が身体介護をメイン担当することにした
精神疾患のウエイトが大きい方だったため軌高齢者のグループホームではなく障害者グループホームに入所すべきだと考える
トラブルが起きた背景
最近入所したAさん。
双極性障害の既往が30年以上あり、唯一同居していた息子は疲弊して鬱病を発症するぐらいでした。
入所にあたって情報を見ると一抹の不安がありましたが、何とかなるだろうと思っていました。
いざ入所されると私への執着が始まります。
職場の男性職員は私一人。
息子に似ているとのことで、ある程度想定はできていました。
問題は私がいないとき。
「あのおにいちゃんはいないの?」と強い不穏が出るようになりました。
周りを巻き込み。フロアは入所者の不穏と職員のピリピリムードで極めて険悪な雰囲気です。
対応者の中での対応
とりあえずは女性職員が身体介護をメインでするようになりました。
ただし夜勤帯はどうしようもありません。
(グループホームの夜勤は一人)
昼間も含め、ラポール形成を意識するようにコミュニケーションを行うようにしてもらっています。
認知症の利用者だとスタッフが思い込んでしまっているのは、仕方がないとはいえ問題があると感じます。
躁状態の人間は周りを巻き込み、様々な妄想や行動を繰り返し衝突も珍しくありません。
双極性障害という疾患の特徴を理解する上で受け入れ施設の状況も鑑みることが課題でした。
空床があるからと安易に入所させるのは様々な弊害を生む可能性があります。
今後同じ事例が起きた時の対処法
私自身、運営に口出しできる立場ではありません。
しかし入所には問題はないだろうと思ってはいました。
しかし情報を見るに在宅時のケアマネジメントが不十分であると感じられました。
既往歴である双極性障害は30年以上、そしてアルツハイマー型認知症の診断は2年前。
精神疾患のウエイトが大きい方だったのです。
早い段階での軌道修正が必要だと思いました。
入るなら高齢者のグループホームではなく障害者グループホームであると思います。
医師でも腎臓疾患が得意な医師もいれば、肺疾患専門医もいます。
介護も専門分野を間違えると、利用者の生活に影響が出てしまう例だと思います。
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