介護施設の事例

施設名: サービス付き高齢者向け住宅

帰宅願望と物盗られ妄想事例

対応者

対応者

対応者 介護事務

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

帰宅願望と物盗られ妄想。

ただただ訴えを「そうなんか」と聞きます。トイレについては職員でも注意しておきます。物を盗られることについては、盗られた時に事務所に言いに来てと伝えています。事務所は忙しいので言いに来たら悪いとおっしゃるけど、その時に言ってもらわないと対応できないと言ってます。退所については家族さんとケアマネさんなどに相談してもらわないと、私たちではどうすることもできない。退所の書類は、入所の時に息子さんに渡しているので聞いてみてほしいと言っています。同じようなことが何度もあるのでその都度、息子さんには連絡はしていません。面会に来られた時に口頭でお伝えするだけです。同じ内容の話を何度もされ終わる気配がない時は、別職員に電話を鳴らしてもらいます。業務に戻るふりをして終わってもらいます。とにかく話を聞くしか対処方法がありません。話を聞いてすっきりしてくれるのであれば、これも業務であると思っています。物盗られや帰宅願望については、もう話を聞くしかないと思っています。認知症の方は自分で引き出しの中を出し入れするため、入っていた場所に戻るとは限りません。別の収納に入っていることも多々あります。入居の時に荷物は少なく、高級な物は持ってこないようにお願いしています。この方は足が悪いため自分では出て行こうとはしないので、まだマシだと思います。入居の時はガラケーの携帯をお持ちでしたが、サービス終了ということで家族さんが契約を切ってくれました。今のところは話さえ聞いていれば落ち着いていき、暴れることがないので良かったと思います。どのタイミングで帰宅願望が出てくるのか分かれば事前に対応ができるが、他の方の家族の面会を見たからとかではなさそうなので、様子観察は必要かと思われる。息子さんが面会に来た時には「花柄のシャツを盗られた」と訴えても「そんなシャツは持ってきていない」などと説明はしてくれその時は納得しているが、しばらくたつと「シャツを盗られた」「カーディガンがない」と言い始めます。息子さんの奥さんとは仲が悪いように感じるので、息子さんが自宅に引き取るとは考えられない。本人には申し訳ないが、このままごまかしながら過ごしていただく他ない。

とにかく本人の言っていることを聞いて、本人が抱えているストレスを発散していく他ないと思っています。女性ですので、話を聞いてもらったらすっきりするのか落ち着かれます。幸い脱出まではされない方なので、今後も本人の訴えに反論することなく聞き入れて、対応については様子を見ながら職員でも注意をして見ているのでと提案をしていく。本人の承認欲求を満たしていく。

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トラブルが起きた背景

Iさんは軽度の認知症です。自宅で一人暮らしでしたが、転倒され大腿骨骨折から歩行器使用となりました。主治医や家族が退院時、自宅へ帰宅は無理であるとの判断によりサービス付き高齢者向け住宅に入居となりました。本人としては、一人でもなんとかやっていけると思っており、施設入居については納得できていない様子。さらに、入居している建物は入院してた病院の別棟と思っていらっしゃる様子。しばらくは問題なく過ごされているが突然、物を盗られた、他の誰かが自室のトイレを勝手に使って汚していくと訴えが始まります。物を盗るのは特定の職員だと思い込まれています。自室のトイレは自分で使用して汚しているのにもかかわらず、汚したことが自身で認めることができないのかわかりませんが、他人のせいにしています。盗られた物は総額20万円ほどになるそうですが、「昨日も盗られた」とおっしゃるので「何を盗られたのか?」と聞くと「盗られた物はわからないが、とにかく物を盗られた」とおっしゃる。その方の部屋の出入り口については、念のため防犯カメラで確認はするが、職員以外の出入りは確認していません。こんなに物を盗られるようなところは出ていきたいと訴えられます。自宅に戻れないのなら、息子のところに行くしかないと思っている様子です。

対応者の中での対応

ただただ訴えを「そうなんか」と聞きます。トイレについては職員でも注意しておきます。物を盗られることについては、盗られた時に事務所に言いに来てと伝えています。事務所は忙しいので言いに来たら悪いとおっしゃるけど、その時に言ってもらわないと対応できないと言ってます。退所については家族さんとケアマネさんなどに相談してもらわないと、私たちではどうすることもできない。退所の書類は、入所の時に息子さんに渡しているので聞いてみてほしいと言っています。同じようなことが何度もあるのでその都度、息子さんには連絡はしていません。面会に来られた時に口頭でお伝えするだけです。同じ内容の話を何度もされ終わる気配がない時は、別職員に電話を鳴らしてもらいます。業務に戻るふりをして終わってもらいます。とにかく話を聞くしか対処方法がありません。話を聞いてすっきりしてくれるのであれば、これも業務であると思っています。物盗られや帰宅願望については、もう話を聞くしかないと思っています。認知症の方は自分で引き出しの中を出し入れするため、入っていた場所に戻るとは限りません。別の収納に入っていることも多々あります。入居の時に荷物は少なく、高級な物は持ってこないようにお願いしています。この方は足が悪いため自分で出て行こうとはしないので、まだマシだと思います。入居の時はガラケーの携帯をお持ちでしたが、サービス終了ということで家族さんが契約を切ってくれました。今のところは話さえ聞いていれば落ち着いていき、暴れることがないので良かったと思います。どのタイミングで帰宅願望が出てくるのか分かれば事前に対応ができるが、他の方の家族の面会を見たからとかではなさそうなので、様子観察は必要かと思われる。息子さんが面会に来た時には「花柄のシャツを盗られた」と訴えても「そんなシャツは持ってきていない」などと説明はしてくれその時は納得しているが、しばらくたつと「シャツを盗られた」「カーディガンがない」と言い始めます。息子の奥さんとは仲が悪いように感じるので、息子さんが自宅に引き取るとは考えられない。本人には申し訳ないが、このままごまかしながら過ごしていただく他ない。

今後同じ事例が起きた時の対処法

とにかく本人の言っていることを聞いて、本人が抱えているストレスを発散していく他ないと思っています。女性ですので、話を聞いてもらったらすっきりするのか落ち着かれます。幸い脱出まではされない方なので、今後も本人の訴えに反論することなく聞き入れて、対応については様子を見ながら職員でも注意をして見ているのでと提案をしていく。本人の承認欲求を満たしていく。

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