介護施設の事例
施設名: 有料老人ホーム
認知症の方がスタッフに対し好意を抱き距離が近くなった事例
対応者
対応者 看護師
対応者 男性
お相手
寝たきり度 A2
認知症の状況 Ⅲa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
認知症の方がスタッフに対し好意を抱いた
距離を置くこととなった
距離感を利用者から勘違いをされないようにするべき
トラブルが起きた背景
Oさんは年齢による認知症で、会話でのコミュニケーションは取れるものの独居では不安だとのことで入所しておりました。
入所している施設では重度の認知症の方々が多いことから軽度認知症のOさんは少し孤立しておりました。
そのことから周りのスタッフもOさんには積極的にコミュニケーションを取っており、日々そのように生活しているとOさんにも「お気に入りのスタッフ」ができ、どんどんとそのお気に入りの男性スタッフ(Sさん)へのボディタッチが多くなっていきました。
ある日居室に呼ばれ用件を聞くと「私はあなたのことが好きなんだ。どうにかしてくれ」との発言が見られ、男性スタッフへ迫る事案が発生しました。
対応者の中での対応
居室の場では男性スタッフが結婚していること、話してくれたことを感謝をしその場を離れました。
その後管理者へ報告し、過度な利用者様を区別してのコミュニケーションに気を付けること、過度に近づき過ぎないことを他スタッフとも共有しました。
男性スタッフSとOさんは、Oさんが落ち着くまで距離を少し置く対策もなされました。
悪かった点としては、初めからそのような状況が作られないよう、利用者様の性格や状況を理解し、その方にあった距離感での介護を提供するべきでした。
また、相手利用者様への説明をせずスタッフの対応のみの変更で終わらせてしまったことも悪かった点です。
良かった点としては、相手の利用者様を傷つけることなく、居室時は終わらせることができたことです。
今後同じ事例が起きた時の対処法
介護はどうしても相手に近づかなければできない介助があります。
その距離感を相手の利用者様へ勘違いをされないようにするべきだと考えます。
もし今後も同じようなことが起きてしまった場合は、認知症があるからと説明を疎かにせず、しっかりと利用者様への説明をする機会も必要だと思いました。
一番は、しっかりと介護者が利用者様方々の性格や症状を理解し、そのような問題が起きないようにすることが重要です。
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