介護施設の事例
施設名: 介護老人保健施設
認知症の方が共有スペースのテレビを独占した事例
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 わからない
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
事例・対処法の要点まとめ
認知症の方が共有スペースのテレビを独占した。
早急に施設の責任者や他のスタッフにこの件について報告しました。すると他のスタッフは「共有スペースなので利用者さんたち皆の意見を聞くべきである」と意見がまとまり、Sさんにはまずは実習生にきちんと伝達できていなかったことを謝罪し、自室ではなく共有スペースであるということなど納得してもらえるように丁寧に説明をしました。 悪かった点として、実習生に普段の共有スペースでの皆さんの過ごし方を説明できていなかったこと、また普段の行動についても共有できていなかった点が悪かったと思います。また共有スペースではできるだけ皆さんが楽しめるように過ごす必要があるので、特定の方だけがテレビなどを独占している状態は良くないのではないかと思いました。
今後同じことが起きたら、事前に実習生の方に普段の利用者さんたちの動向をお伝えしておき、それぞれに敬意を払うようにしてもらいたいと説明しておくことが必要だと思います。また共有スペースではあるものの、それがきちんと認識できない方もおられるので、時間をずらしてみたりすることも必要だと思いました。
トラブルが起きた背景
Sさんは認知症なのですがこだわりが強い方でした。私が勤めていた介護施設には個人の部屋(居宅)以外に食事をする食堂、テレビが見られるリビングなどの共有スペースがあったのですが、そのリビングの共有スペースのテレビでいつもお庭や花に関する番組を眺めることを日課とされていました。他の利用者さんたちはどちらかというとおしゃべりに夢中でテレビは見ておられないので、私達はSさんが好きなチャンネルの番組を眺めておられることについて特に問題視していませんでした。ところがある日介護施設に実習生が研修に来ていた時のことです。その日たまたま「他のテレビ番組を見たい」という利用者さんの意見がありました。このため実習生はSさんの意見を聞かずリモコンでチャンネルを変えてしまいました。ずっとテレビを眺めていたSさんがこのタイミングで機嫌を悪くしてしまいました。他の利用者さんたちからこの時「Sさんばかり独占をするな」という意見が飛び出し、Sさんはしょんぼりして元気をなくしてしまうといったトラブルになってしまいました。
対応者の中での対応
早急に施設の責任者や他のスタッフにこの件について報告しました。すると他のスタッフは「共有スペースなので利用者さんたち皆の意見を聞くべきである」と意見がまとまり、Sさんにはまずは実習生にきちんと伝達できていなかったことを謝罪し、自室ではなく共有スペースであるということなど納得してもらえるように丁寧に説明をしました。
悪かった点として、実習生に普段の共有スペースでの皆さんの過ごし方を説明できていなかったこと、また普段の行動についても共有できていなかった点が悪かったと思います。また共有スペースではできるだけ皆さんが楽しめるように過ごす必要があるので、特定の方だけがテレビなどを独占している状態は良くないのではないかと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今後同じことが起きたら、事前に実習生の方に普段の利用者さんたちの動向をお伝えしておき、それぞれに敬意を払うようにしてもらいたいと説明しておくことが必要だと思います。また共有スペースではあるものの、それがきちんと認識できない方もおられるので、時間をずらしてみたりすることも必要だと思いました。
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