介護施設の事例
施設名: ショートステイ
食欲がない利用者に無理に食べさせたい利用者家族事例
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
事例・対処法の要点まとめ
疾患が原因で食欲がない利用者に対し、無理に食べさせてほしいと希望する利用者家族
無理に摂取させることはできないと説明するも、退所となる
入所時点でご家族にできることを説明しておくべきだった
トラブルが起きた背景
ショートステイを初めて利用される女性の方でした。
ご家族から食事を何としてでも食べさせてほしいと言われていました。
最初は意味が分からなかったのですが、食事を提供すると全く手をつけようとしません。
脳の疾患のせいで食欲を感じることができないそうです。
促すと一口か二口摂取するものの、すぐに箸を置いてしまいます。
水分についても同様で、ほとんど飲もうとされません。
無理矢理に摂ってもらうことはできないので、声掛けのみの対応をしていました。
しかしご家族にとってはそれが不満だったらしく、「命に関わることなので無理にでも食べさせてほしい」と訴えられます。
こちらは介護職員としてできること、できないことがある、そしてご家族だからできることがあると説明しましたが、結局利用をやめて退所されました。
対応者の中での対応
ご家族の要望通り、無理に食べ物を口に押し込んでいたら絶対に後悔したと思います。
そもそも誰の頼みであろうが、やってはいけない行為です。
今後同じ事例が起きた時の対処法
今回の方のように、疾患のせいで拒食される方もおりますし、もともと少食であまり食べない方もいらっしゃいます。
ある程度の量を食べていただかないと栄養不足になるので声掛けしたり、形態を変えたりして促し摂取していただくのが介護職員の役目です。
Yさんのケースは稀であると思います。
入所時点でご家族に「無理に食べてもらうことはできない」とはっきり伝えておけば、利用することをやめるなどまた違う結果になったかもしれません。
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