介護施設の事例

施設名: 介護老人保健施設

鳴らし続ける利用者のナースコールを隠した事例

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 B1

認知症の状況 Ⅲa

性別 女性

事例・対処法の要点まとめ

利用者のナースコールをスタッフが隠した

ご家族に謝罪、当該スタッフは異動となった

巡視をした際、ナースコールが利用者の手の届く位置にあるかを確認する

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トラブルが起きた背景

Mさんは認知症と不眠症を患っており、普段より物忘れや見当識障害が見られるものの日常会話は可能なレベルでした。

その日は男性スタッフTと私の2人夜勤でした。
いつものごとく夜間にナースコールを鳴らし続けるMさんに私が用件を伺うと「何もないよ」と言うのです。

用件がないのにナースコールをにぎりしめ、鳴らし続けている状況でした。
他者の対応で、Mさんの「用のないコール」の対応は後回しになってしまうこともありました。

私が他者対応をして戻ると男性スタッフTがMさんの部屋より出てきているのが見えました。

その後Mさんからのコールは鳴りやみました。

 

後日Mさんはご家族との面会時に、男性スタッフTによる嫌がらせを話しました。
「介護のTさんに夜ナースコールを隠された」と伝えたそうで、ご家族は真実を確かめるためケアマネジャーを呼び話し合いの場を設けたそうです。

対応者の中での対応

ご家族とケアマネージャーの話し合いの後、スタッフTが事情聴取を受けました。
その後、一緒に夜勤をしていた私にも呼び出しがあり当日の様子を聞かれました。

夜間鳴りやまないコールがあったことや、スタッフTが部屋から出た後はコールが鳴りやんだことを伝えました。

Tは事実を認め、ご家族に謝罪。

グループ内の他の事業所に異動となり、夜勤業務から外され日勤専従となりました。
Tの悪かった点は、ナースコールを隠し鳴らせない状況にしたこと。
虐待とも言える行為です。

今後同じ事例が起きた時の対処法

何度もナースコールが鳴り、すぐに対応できなかったとしても優先順位を考えて順にナースコールには対応することが必要です。

巡視をした際に、ナースコールが利用者の手の届く位置にあるかを確認することも重要です。
トラブルを起こした対応者でなくとも、確認を怠った私にも落ち度はあったと思います。

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