介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員(ホームヘルパー)なし

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 男性

事例・対処法の要点まとめ

心臓に持病があるため、減塩食を摂る必要があるTさんが、家族から塩分の高い食べ物を差し入れしてもらっているにも関わらず、施設の減塩食に対して
「この食事は本当に減塩食なのか、調理担当者を呼んで来い、濃すぎる、死なせる気か」と文句を言ってきた。

施設栄養士から、Tさんに献立について説明した。
心臓の持病があるので家族から持ち込まれる梅干しなどの塩分は控えた方が良いが、今後寿命を迎えるまで施設で楽しく過ごしてもらうために、食事の持ち込みに関しては多めに見ることになった。

やはり、自分自身だけで結論をだすのは危険なので、周りにいるプロの人の意見も聞いて、本人の意思も尊重しながら、施設での過ごし方を決めていけるのが理想的だと思う。

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トラブルが起きた背景

この施設では歩ける人、車椅子の人がいますが、基本的に自立して生活できるレベルの方々の集まりであり、部屋で食事を摂る方もいます。
SさんはTさんだけではなく、その階全員の食事介助を行っています。
Tさんは食堂で皆で一緒に食べることもあれば、部屋でお見舞いに来た家族と食事を摂ることもあり、いつも食器の回収だけを行っています。
Tさんは心臓に持病があるため、減塩食を栄養士により調理された食事を摂っています。
それぞれ個室があるので、部屋での行動は基本的に制限はなく、家族の面会も比較的ゆるい方なので、ご家族がどんなお土産をTさんに持ってきているかは確認していなかったのですが、いつも食事が終わるとお皿に献立に載っていない物が載せられて返却されるのが気になっていました。
毎日、梅干しの種がいくつも皿に残っていたり、味付け海苔や調味料のカラが載せられていたり。
夏にはアイスの棒が載って帰ってきました。
それでも、「この食事は本当に減塩食なのか、調理担当者を呼んで来い、濃すぎる、死なせる気か」と文句は言うので、困っていたのですが、施設栄養士に来てもらい、事情を説明してTさん本人に献立について説明してもらいました。
もちろん心臓の持病があるので、これからも減塩食を続けて欲しいことも話しました。
味の濃さについては納得してくれたのですが、その後も梅干しの種がいくつも載せられて帰ってくるのは治りませんでした。
施設の管理栄養士にも相談しましたが、減塩メニューで体に気を付けて欲しいのは本当だけれど、本人が食べたくて仕方がないようなので、無理に食べるのをやめるように説得はしないことになりました。

対応者の中での対応

減塩食のTさんが梅干しや塩分の多い調味料を家族に持ち込ませて食事としてとっていることを施設栄養士と管理栄養士に相談し、Tさんには心臓の持病があるので塩分は控えた方がいいと説明したこと、今後寿命を迎えるまで施設で楽しく過ごしてもらうために、食事の持ち込みに関しては多めに見ることになったものの、きちんと栄養のプロと相談して結論を出せたことは良かったのではないかと思います。

今後同じ事例が起きた時の対処法

やはり、自分自身だけで結論をだすのは危険なので、介護の先輩に報告する、食事のことは施設栄養士に相談する、それでもだめなら管理栄養士がいれば管理栄養士に相談するなど、周りにいるプロの人の意見も聞いて、それからもちろん本人の意思も尊重しながら、施設での過ごし方を決めていけるのが理想的だと思います。
心臓の持病があるので今後一切梅干しは駄目、と言ってしまったら、もしTさんが梅干しが好物だとしたらとてもショックを受けてしまうだろうし、その分お浸しに醤油を掛けなくても良いから梅干しは食べたいですとか、話し合いと説明をすることで解決の糸口は見つかるかもしれません。

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