介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護職員認知症

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A2

認知症の状況 わからない

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Iさん(90歳)は数年間デイサービスを利用している利用者で、ほとんど言葉を発しない、大人しい性格です。家族と職員の区別はついていません。家族構成は奥様(在宅)と息子さん夫婦(ともに60代、共働きのためほとんど不在)のため、デイサービスで昼食と入浴介助を行い、夕方帰宅する流れになっています。奥様も80代後半で認知症が始まっているのですが、本人がそれを認めようとはしないので、家事をお嫁さんにはやらせようとせず、お嫁さんが困ることも多々あるそうです。毎回、デイサービスの利用時には着替えとタオルを渡してもらうのですが、お嫁さんに任せられないと奥様が用意されるため、洗濯しない状態で前に使ったままの衣類が入ってることが多くあるので、施設側から替えの着替えなどを貸し出して着せるのですが、その着替えが返ってこないことが多々あります。奥様に言っても「そんなことするわけないだろう」と怒り出してしまうので、こっそりお嫁さんに伝えて返却してもらっています。

対応者の中での対応

施設の着替えであることを証明するために、着替えの内側にはマジックで大きく施設名を書き込むようにしています。お嫁さんも仕事の合間に奥様に見つからないようにチェックしてくださるので、返却期間はあまり短くせず、気づいたらその都度返してもらうようにしています。

今後同じ事例が起きた時の対処法

まずは施設の着替えであることがこちらでも証明できないといけないので、着替え1枚1枚に大きくマジックで名前を記入することが大切だと思います。
何月何日に何を何枚貸したのかはデータとして残しておかないと、全て返却されたのかどうか確認できないので、ご家族には伝える必要はありませんが、貸出票のようなものはあった方が良いかもしれません。
ご家族との信頼関係が壊れないように、問題が起こってもあまり問い詰めるような言葉は使わず、お互い助け合いの精神で、軟着陸できるように落としどころを見つける努力はしなければなりません。
施設利用者の家族も認知症の症状があったりしますが、自覚がない場合も多いので、ご家族でフォローしてもらえるような仕組みづくりをしなければなりません。

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