介護施設の事例

施設名: 通所介護(デイサービス)

通所介護(デイサービス)介護福祉士脳血管疾患

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

通所と訪問が併設された施設内で働いているのですが、デイサービスに長く来ている利用者にNさんという女性がいました。
とても人なつっこく明るい方で、若い頃から引っ越しが多く今も独居だそうですが、少し忘れっぽい所にさえ気をつければデイの中でもムードメーカー的存在でした。
新しく通所する人には自分から近寄っていき、どう過ごすかのスケジュールを教えてあげる、面倒見の良さにスタッフも助けられていました。
ある日、Eさんという新しい女性の利用者がやってきた時、Nさんはさっそく近寄って行き「ここでは最初に体操から始めて~」と色々教えてあげていたのですが、Eさんは上品ながら硬い表情で頷くだけでした。
そして次回の通所日からEさんは何故か来なくなってしまいました。
その後のケアマネージャーさんからの連絡によると、どうやらNさんは10年以上も前にEさんとご近所トラブルを起こしていたそうです。
Nさんは何度も住所を変わっているためデイ側もそこまでは掴みきれず、Eさんも10年以上前のことだからと詳しくは話さなかったのですが、ご家族がようやく思い出してくれて判明したとのことでした。
お金や法律が絡むような事では無かったそうですが、それがきっかけでEさんは精神科に通い始めたほどだったとか。
上品で控えめなEさんは精神的に弱い所があり、グイグイ来るNさんが苦手で「デイに通ったらまた昔のようになる」と思い詰めてしまい、部屋から出られなかったとご家族から苦情の電話まで来る始末。
びっくりしたのは、当のNさんがEさんとのことを全く覚えておらず「なんで来なくなったのかしらねえ」と不思議そうにしていること。
結局、施設長が1ヶ月かけてEさんのお宅にお詫びと説明に伺い、通う曜日をずらすことで納得して再開してもらえました。

対応者の中での対応

利用者さん同士にも相性があるのは理解していたのですが「引っ込み思案なEさんにはNさんが説明してあげてもいいかな」と軽く考えていた部分があるため、そこはスタッフがついてあげるべきだったと反省しています。
再開に関しては、施設長が誠意を見せることでEさんとご家族にご理解いただけたので、ホッとしました。

今後同じ事例が起きた時の対処法

デイサービスでは利用者さん同士の交流を持ってもらうことがやり甲斐にも繋がるため、互いに話してもらうのは理想的なのですが、ご近所づきあいと同じで、断れない性格の方や人付き合いを煩わしく思う方も中にはいらっしゃいます。
やはり皆様、何かしらの問題を抱えているから通所されるので、最初はスタッフが常に状態を気にかけてあげることも必要です。
特に持病をお持ちの方は、平気に見えても無理をしている方が多いので「他の人もいるから大丈夫だろう」と楽観的に考えず、帰宅されてからのモニタリング報告やアフターフォローも施設として重要な対応だと思います。

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