介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)理学療法士脳血管疾患
対応者
対応者 理学療法士
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 わからない
性別 男性
トラブルが起きた背景
Sさんは元々、脳血管障害で左足が麻痺で使いにくく歩きにくさがあり歩行に介助を要していました。そんな中、右膝の変形性疾患を担い手術したことによりデイケア内では完全に車いす移動(介助付き)になってしまいました。そんな中、ある日当施設でリハビリを行う際に本人より介護保険でレンタルしているこの車いすのブレーキが壊れていると訴えがありました。確認してみると片方のブレーキワイヤーが緩んでいました。片方のみブレーキが緩いのですがもう片方のブレーキが強いため滑落リスクは低いと考えました。当施設の貸し出し品の車いすではないため修理する道具がないため、一度上司に相談したとこととりあえず担当ケアマネに報告しレンタル業者へ修理依頼をかける流れになりました。しかし、Sさんはすぐに修理してほしいと駄々をこねました。電話後本人には修理依頼をかけに日程調整をしている旨を伝えたのですが、Sさんは自身の都合の良い解釈をし今日中に来てくれると思い込んで話をされてきたのです。デイケア帰宅時間になっても修理依頼の返事がなく、Sさんより話が違うと怒鳴られ困っているときに当施設にレンタル業者が駆け付けてくれSさんの車いすを修理してくれたのです。私も生きた心地はしませんでした。レンタル業者に確認した際、偶然この日当施設の近くで別件の仕事をしており、ケアマネから連絡がありそのまま現地へ直行してくれたとのことでした。幸い怒鳴っていたSさんは私の対応が通っていたことを理解され自身が恥ずかしいことをしていたことに謝罪され事態は収まりました。
対応者の中での対応
良かった点としては、修理訴え時点で上司に相談し早急に担当ケアマネに報告して修理の流れを組めたことです。
悪かった点としては特にこの件を大きなものととらえず、修理依頼をして後日修理ができたらよいと考えた問題に対して逃げの考えを持ってしまったこと。
今後同じ事例が起きた時の対処法
一度事態を、自身の物差しで考えず早急に上司がいる場合なら相談し周りを巻き込むようにしてください。もし、上司がいない場合であれば利用者の家族や担当他職種に連携をとるようにしてください。でないと情報共有が遅れ解決できたはずのトラブルが解決できなくなるもしくは、職場の信頼を落としてしまう可能性があります。また、事態の収束の速さが早い分、お互いのストレスが少なくなるので今後接するときの苦手意識の軽減にもつながるので少し頭の片隅にでも入れておいてください。
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