介護施設の事例
施設名: 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Kさんは基本的には全て自己にて歩行され、排泄や入浴および食事などに問題がありませんでした。しかし重度の認知症であったため、5分もかからない内に何をしたか・今自分は何をしているのかを忘れてしまいます。特にKさんに多かったのは、ご飯を食べていないという訴えでした。食事は決まって3回配膳しているにもかかわらず、本人は食事をしたことを忘れてしまいます。そのため「お腹が空いた」「私だけご飯を食べれていない」と言われることが多かったです。施設で話し合い、Kさんの訴えに対しては否定的な言葉をかけず、準備をしている等の言葉で納得させる方法をとっていました。しかし本人も理解が難しい日があり、「こんなところに来るんじゃなかった」と自己にて歩行され施設から出ようとすることも多くありました。こうしたやりとりが毎日あり、なかなか改善されなかったため、介護士は家族に依頼をしてKさんの間食を用意してもらいました。また食事の訴えがあった際は他のことに気を紛らわすために、役割を持ってもらうなどをして対応しました。今は訴えも少なくなりましたが、日によって納得されない日はまだある状況です。
対応者の中での対応
認知症の方に否定的な言葉をかけるのは良くないと指導されていたので、どうすれば否定的な声掛けにならないかを考えた結果、役割を持ってもらうことや「もう少ししたら準備するので待っててくださいね」といった声掛けをすることにより納得されることが多くなりました。その時その時で対応を少しずつ変えながら同様の声掛けをしてみたり、普段とは異なる役割を持ってもらうなどの対応が良かったと感じます。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症の方の対応は、人によって異なるので難しいです。しかし本人の意見を尊重し、どうすれば納得してもらえるかを考えながら対応することが大切です。また普段の様子を観察することで、その人がどういったことに興味を持つかを事前にチェックしておくと良いと思います。食事を食べていないと訴えられたら、まずは「もう少ししたら準備するので待っててくださいね」といった声掛けをすると、基本的には納得してもらえることが多いです。しかし興奮状態の時はあまり効果がないため、時間をあけて再度こちらから声掛けをするのも1つの対応方法になると思います。
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