介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 男性

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トラブルが起きた背景

Iさんは、認知症の症状は目立ってありませんが、身体機能として片足に麻痺がある御利用者でした。杖歩行可能でしたが、施設利用時は転倒リスクがあるため介護士が必ず腋窩介助を行い、移動するといった支援計画の元に利用して頂いていました。自宅では介助なくご家族と生活されており、家族からの申し送り時に家で転倒し痣が出来たとの報告も数度受けておりました。ある日、Iさんご利用時入浴時間のため浴室まで誘導していると「トイレへ行きたい」とおっしゃった為誘導したところ、いつもであればトイレ個室に入るまでを介助させていただいているが、その日はトイレには自分1人で行きたいとおっしゃった。しかし、トイレ内の床は滑りやすく個別計画の中では転倒リスクがあるため、トイレの中まで誘導することが決められていた。ご本人のプライドを傷つけぬよう、スタッフRは「床が滑りやすいので転倒してしまうかもしれません。手伝わせてもらってもいいですか?」と聞いたものの、Iさんは「ばかにするな!1人でトイレくらい行けるわ!家では全部1人でやってるんだ!」と怒り出したのです。また別の日には、自席から立ち上がり歩き出そうとするIさんの姿がみえたため「どちらに行かれますか?」と尋ねると「座ってても体がなまるだけだから歩く!」とおっしゃったので、スタッフRは「では私も一緒に歩かせて頂いても良いですか?ちょうどお話ししたいなと思っていたところなんです!」と伝えると、気を良くしたように一緒に歩き自宅での様子など聞くことができました。高齢者の方々は私たちよりも人生経験があり先輩です。自分で出来る、若者には頼らないと意地をはることもあるでしょう。ですが、敬う気持ちを忘れず接すると御利用者の反応や動きも変わってくるので、都度出来事をスタッフで共有し対応方法を共有していきたいです。

対応者の中での対応

スタッフRの対応として、トイレでは床が滑りやすく「転んでしまうかも」という懸念を全面に出しすぎてしまい、プライドを傷つけてしまったことは悪かった点。だが、また別の日に、1人で歩きそうになった際一緒に歩いてもいいですか?お話ししたいのですと敬いの気持ちと、危険だからと言わずあくまでもお話ししたいという伝え方が出来たため憤慨されず聞き入れてもらえた点は良かったです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

利用者さんに対しての、尊敬の気持ちや敬う態度は決して忘れてはいけないと思います。咄嗟に危ないので1人で立たないで!1人で行かないで!困ったら職員をよんで!等と言ってしまいがちですが、お一人お一人プライドもあります。また、職員が忙しくしていると気を遣うご利用者もいます。なのでそのように思わせないよう、気軽にスタッフに声がかけられるような空気を作ることと、コミュニケーションをよくとることがとても大切だと思います。

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