介護施設の事例
施設名: 訪問看護
訪問看護介護福祉士なし
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅱb
性別 女性
トラブルが起きた背景
市営住宅に独り暮らしのTさん。週に1回1時間、お掃除のサービスに訪問していました。Tさんは人見知りで神経質な性格でしたが調理や入浴など身の回りのことは自立で出来ていました。ただ、ゴミの分別や掃除、洗い物に無頓着で衛生的に良くありませんでした。私たちヘルパーは主に室内の掃除機掛け、台所シンクの掃除、ゴミ片付けなどの環境整備が主なサービスでした。ゴキブリが出ることもしばしば。シンクで洗い物などしていると、排水口にゴキブリが死んでいることもありました。Tさんは最初は神経質で、掃除の仕方にも文句を言ったりしていましたが、慣れてくると最後には「お茶でも飲んでいきなさい」と言ってくれたのですが、慣れた分だけ不信感も生まれるようで「お菓子が無くなった」「買っておいたお茶が無い」などのクレームが入るようになりました。私が盗ったと本人は思っていたようで、担当を外してくれとの訴えがあったようです。いわゆる物盗られ妄想のある方で、私の前に長く担当していたヘルパーに対しても同じような被害妄想があったようで、そのヘルパーの代わりとして私が担当することになったのですが、やはり同じように疑いを掛けられました。1度疑いを掛けられてしまうと、訪問時のTさんの表情も険しく、監視されている感じがして、結局私はTさんの担当を外れました。相性もあると思いますが、ケアマネや責任者が傾聴して盗っていないことを説明してもTさんの思い込みは強く、それ以降Tさんのお宅へ訪問することは無くなりましたが、また同じように新しく入ったヘルパーさんが慣れてきた頃に同じような物盗られ妄想のターゲットにされるのではないかと懸念しています。
対応者の中での対応
訪問サービス中、Tさんはずっと居間の座椅子に座って動くことは無かったので、良かった点としては本人の近くにはあまり行かず、手元付近に置いてある物にも触れませんでした。本人の嫌がるようなことはしない、掃除して欲しく無い所は触れないようにしていたので、特に悪かった点は無いのですが、何かあげるとすれば、もう少し声掛けをした方が良かったかなと思いました。声掛けをすることで、もしかしたら物盗られ妄想に巻き込まれずに済んだかもしれません。
今後同じ事例が起きた時の対処法
付かず離れずの距離感が良いと思います。信頼関係を築けるのは良いことですが、あまりにも過剰にお世話したり、優しすぎたり、馴れ合いになってしまうのも良くないかもしれません。優しすぎて過剰な介護をしてしまえば、本人が出来ることもしなくなり、甘えて依存傾向になってしまうので。かといってその逆で、あまりヘルパーが介入しないのも良くないです。今回の私のケースは、Tさんの人見知りで神経質な性格を気にしすぎるあまり、Tさんへの対応は距離を置きすぎてしまい、声掛けをあまりしなかったことに原因があるかもしれません。介助を受ける本人とヘルパーのベストな距離感が掴めるようになると良いと思います。
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