介護施設の事例

施設名: 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム介護職員なし

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況

性別 女性

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トラブルが起きた背景

私が勤めていた介護施設は、利用者さんが入浴する当日に衣類やおむつ等を準備する仕事があります。この日はYさんが入浴をする日で、私はいつものように「今日はお風呂に入る日なので洋服の準備をしていいですか?」と声掛けをしました。すると「はい。お願いします」と笑顔でYさんが言ったため「じゃあお部屋に行って洋服の準備をしてきますね」と私は再度Yさんに声掛けをしてYさんの居室に行って準備をしていました。2分ほどが経過し頃、車椅子を自走しながら居室に来たYさんが私の顔を見て「ドロボー!」と大きな声を出したのです。Yさんが認知症だということは十分理解していましたが、まさかドロボーと言われるとは…と、悲しい気持ちになりました。興奮状態のYさんを落ち着かせるため「今入浴の準備をしていたんですよ」と微笑みながら言うも「今日はお風呂に入る日じゃない!どうして勝手にタンスを開けてるの!」とさらにYさんは興奮。その状態でYさんはリビングに行き、近くにいた利用者さんに「あの人はドロボーなの」「勝手にタンスを開けてなにか盗もうとしてたの」とひそひそ話をし始めたのです。スタッフは私の状況をしっかり理解してくれてはいるものの他の利用者はYさんのことを信じ私が本当のドロボーかのような視線を送ってきました。これ以上Yさんを興奮させてはいけないと思った私はあえてその場から居なくなり、Yさんと関わらなくすることで記憶から少しでも私を消す作戦を取りました。この対応が良かったのか10分ほどでYさんは興奮状態から覚め、いつもの穏やかなYさんに戻っていました。

対応者の中での対応

自分のした対応の良かった点としてはその場から姿を消したことだと思います。その場から姿を消すことなく業務を行ったり、執拗以上にYさんに声掛けをしていたらきっとYさんの興奮状態は中々覚めないどころかヒートアップさせてしまう結果になっていたと思うからです。

今後同じ事例が起きた時の対処法

その日の入浴準備をするという業務を行っていただけとはいえ、Yさんは認知症なのでどんなに声掛けをしても忘れてしまう時は忘れてしまいます。なので私のようにこうした状況になってしまった時はその場にいるスタッフに状況を説明し、利用者さんを煽らず・関わらずその場から立ち去るのが1番いい対応の仕方だと思います。利用者さんが興奮状態になっている時はその興奮をヒートアップさせずどうしたら落ち着くのかを考えながらケースバイケースで判断・対応するのが利用者さんのためでもあり、その場にいる他の利用者さんのためでもあり、自分のためでもあると思います。

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