介護施設の事例

施設名: その他

その他介護職員身体障害

対応者

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対応者 介護職員

対応者 女性

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性別 男性

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トラブルが起きた背景

2020年の秋ごろの話です。
わたくしの知人が務めております介護事業所での出来事でした。
利用者さん(Wさん,75歳)は脳梗塞による右片側性不全麻痺があり、軽度歩行障害と右上肢の麻痺による機能障害、呂律障害による構音障害がありました。
Wさんは2019年に脳梗塞を発症され、リハビリ病院を経て介護事業所の利用者さんとなりました。
Wさんが食事をしているときになにか食べにくそうにしておりました。
Yさんが利用者さんに何か聞きましたが、構音障害により具体的なことがはっきり聞き取ることができませんでした。
Wさんは右麻痺のため、右腕が十分にのびずにトレーの奥の食事がとれなさそうでした。
ほかの利用者さんと同じようなセッティングでの提供でしたが、その方には少し遠く感じており食べにくいと思われました。
テーブルを近くにセッティングしなおしてあげることで食事はそこからスムーズに取ることができるようになりました。

対応者の中での対応

構音障害で具体的な要求がわからない人に対して食事の風景全体を眺めることで何が悪いのかを発見しようとしたこと。
そのままの食事を終わらせようとしなかったこと。

今後同じ事例が起きた時の対処法

脳梗塞の患者さんは認知症がなければ意思疎通はできるはずですので、利用者さんが発信している要求の信号を全体像から不自然なところを察知してあれこれと試してみることが大切だと思います。
食事を終わらせてしまったり、食べにくいまま続けてしまうこともできますが、利用者さんに気持ちよく利用してもらうために利用者さんの要求に対してアンテナを敏感に張っておくことで利用者さんが真に受け取ってほしい『意思』をくみ取ることができると思います。

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