介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
Mさんは1人暮らしでまだ60代、自力で歩ける状態ではありましたが生まれつき足が不自由であり生活援助を必要としていました。利用者の中では比較的若く、セクハラのリスクがあるということで訪問介護に入る際は基本的に50代から60代の比較的ベテランのホームヘルパーが担当になることが多かったです。しかしある日、元々訪問予定だったベテランのホームヘルパーが急用で休みとなり、代役として当時20代後半だった私しか行けるスタッフがいなかったことから私が1人でMさんの元を訪問することになりました。Mさんは今まで来たことのなかった若い私を見て嬉しそうな顔をしており、今日は特にすることがないから1時間ちょっと掃除をして残りの時間は部屋で話し相手をしてほしいと言われたのでその通りにすることにしました。しかし掃除を終えてMさんのいた部屋に戻ると、Mさんが突然私をベッドに押し倒して服を脱がせようとしました。Mさんはまだ60代でそれなりに力がありましたが、重度の身体介護も担っていたため私の方が力があったようで何とか逃げることができました。Mさんに関しては、以前来訪したスタッフから部屋から風俗店のマッチが置かれていて性的欲求がまだまだあることから行く際には十分に注意するよう忠告を受けていたことから、その通りになって驚きました。そこに偶然敷地内に住んでいたMさんの妹さんが訪問してきたことから事なきを得たのですが、突然の出来事にまだ若かった私はショックを受けてしまいました。この件に関しては他に目撃者もおらず私が事実を話しても認めてもらえないと思ったため、事業所には軽くセクハラ発言をされて体を触られたという報告適度にとどめておきました。事業所の責任者はそのようなMさんについての報告は日常茶飯事だったので、ケアマネージャーに再度伝えて家族と相談するとは言っていましたが、事業所は人手不足や他の利用者についてのトラブルも抱えていたことから対処はそれほど変わらず、それ以降は私自身がMさんのもとを訪問するのを断ることにしました。
対応者の中での対応
これは今から12年前の話であり、今のように介護サービスの利用者が介護者に対してセクハラするという行為はそれほど大きな問題として取り上げられていませんでした。そしてまだ介護サービスを受ける高齢者も今ほど多くなく、利用者をセクハラなどの理由で断ると事業所の存続に関わりる問題でした。もしMさんが最終的にわいせつ行為に及んだのであれば事業所への報告と警察へ被害届を出すことが必要だと思ったのですが、未遂に終わっていることからセクハラがあったという程度の報告しかしませんでした。しかし介護事業の利用者が増えるにしたがってセクハラ問題が露呈しており、介護の人材不足の理由の1つになっているものと思われます。私の件もその時きちんと報告しておけば、もう少し世間が介護時におけるセクハラ行為について深刻に考えたのかもしれないと思うとかなり後悔しています。
今後同じ事例が起きた時の対処法
まずセクハラ行為をうけた時点でどんなに軽度のものであっても、事業所に事実を報告すべきだと思います。現在の事業所では状況に応じてケアマネージャーに、ひどい状態であれば家族に報告することもあります。利用者は家族に報告されるのを嫌がることが多いため、それだけで再発防止につながると思います。それをせずにセクハラ行為を許してしまうと利用者が性的欲求を満たすためにわいせつ行為を強要するリスクが高まることから、躊躇することなく報告をすべきです。
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