介護施設の事例
施設名: 小規模多機能型居宅介護
小規模多機能型居宅介護介護職員認知症
対応者
対応者 介護職員
対応者 男性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 わからない
性別 女性
トラブルが起きた背景
訪問時に、奥様がオロオロとされていました。「通帳が見当たらず、お金を引き出しに行けない」とおっしゃられました。関わりだして約1年、徐々に認知症状も進んでこられ、短期記憶もままならなくなってきました。ご夫婦で暮らしておられますが、ご主人も目が見えず、歩行も困難で、基本的にはベッド上で過ごされ、自宅内の移動は手引歩行や手すり、外出は車椅子で生活されています。ご主人も年相応の物忘れなどありますが、まだしっかりとされていらっしゃいます。通帳が見当たらないとのことで、一緒に自宅内を探すことを提案し、奥様と探していましが、徐々に苛立ちはじめ、見てほしいと渡された鞄を探していると、「そんなとこにはない」と怒り口調で言われたりもします。ご主人はその言葉を聞かれ、探している私を庇うかのように奥様に注意もしてくださいました。そのような中探し始めて30分くらいたったとき、押入れの奥にしまわれていた鞄から通帳が出てきました。ご夫婦ともホッと安心されましたが、今後も同じように探し回らないといけないこともあることをご主人にもお話しました。ご主人からは預かって欲しいと言われましたが、会社として通帳を預かることはできないことを伝えました。とりあえずはご主人の提案で奥様の目の届かないところにしまってほしいとのことでしたので、ご主人の提案である場所にしまうことにしました。注意点として、ご主人へは、奥様が掃除や捜し物などをして見つけ出すこともあることを伝え、その日は退室しました。事務所に戻り、スタッフ間で情報の共有を行うようにしました。
対応者の中での対応
通帳を探す際も本人様たちのプライベートゾーンでもある自宅であるため、奥様を主体に引き出しなどを開けていただいたり、ご主人からの指示で押し入れを開けるなどをして対応しました。見つかった通帳は預かることができないため、現状では本人様たちで管理していただく他ないと思い、ご主人の思う場所に通帳をしまうことにしました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
訪問していると、自分の家のように勝手に引き出しなどを触る方がいますが、私達ヘルパーは他人であるので、本人様や、同居家族の意見や指示などを明確にして探すことをしないといけないと思います。勝手に開け閉めすることで、新たに物盗られ妄想につながったり、築いた信頼関係も崩しかねない案件だと思いました。また、今後の対応としてはケアマネージャーと相談し、お金の管理をしていただくための成年後見人制度の提案も視野に入れて動くことも提案でくるかと思います。
同じ施設での関連事例
新着の介護事例
総合閲覧数ランキング
関連ワードから探す
- アルバイト(11)
- ケースワーカー(20)
- ケアマネージャー(介護支援専門員)(43)
- サービス提供責任者(61)
- その他(19)
- 介護事務(15)
- 介護助手・介護補助(28)
- 介護福祉士(162)
- 介護職員(249)
- 介護職員(ホームヘルパー)(138)
- 作業療法士(15)
- 支援相談員(25)
- 機能訓練指導員(15)
- 歯科衛生士(2)
- 理学療法士(12)
- 生活支援コーディネーター(3)
- 生活支援員(11)
- 生活相談員(14)
- 相談支援専門員(12)
- 看護学生(1)
- 看護師(45)
- 福祉用具専門相談員(3)
- 管理栄養士・調理スタッフ(3)
- 管理者(施設長・ホーム長)(50)
- 臨床心理士(2)
- 薬剤師(3)
- 言語聴覚士(2)
- 運転手(介護ドライバー)(1)