介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)なし
対応者
対応者 介護職員(ホームヘルパー)
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅱb
性別 女性
トラブルが起きた背景
当時80代半ばだったKさんは40歳前後の息子さんと同居していました。息子さんは軽い知的障害があり、介護サービスを受けるほどではなかったものの、母親であるKさんが息子さんの世話をできないために実質的息子さんの食事や洗濯をKさんの分と一緒にやっている状態でした。Kさんは息子さんが独身であることをとても心配していて、どこかにいい嫁さんがいないかと話していました。しかしKさんのお宅を何度か訪問していくうちにKさんが当時20代だった私のことをすっかり気に入ったのか、行くたびに息子の嫁にならないかということを言ってくるようになりました。最初は冗談だと思って適当にごまかしていたのですが、ある日Kさんが私に印鑑持ってる?と言ってきたので今日は持っていないと伝えると、これを書いて欲しいと見せてきたのが何と婚姻届だったのです。すでに男性側には息子さんの名前が書かれており、私に名前を書いて結婚してほしいと言ってきたのです。私はその時独身で彼氏もいませんでしたが、さすがに顔だけしか合わせたことのない男性と結婚するなどありえないと思い、その日は印鑑がないので押せないと言って仕事だけしてすぐに事業所にこのような事実があったことを伝えました。事業所の責任者からはケアマネージャーを通じてKさん親子に注意をしたそうですが、Kさんは認知症、息子さんは知的障害があるということで理解しているかどうかわからないということから、今後私に対して息子さんが性的な行為を求める可能性もあるということで介護担当を外れることになりました。
対応者の中での対応
訪問介護において特に男性の利用者あるいは男性の家族は、訪問介護員に対してセクハラや性的暴行を加えるというリスクは従来からあります。実際に被害が起きてからでは手遅れになることもあるため、少しでもそのような兆候が見られたら責任者に報告して未然に防ぐのが重要だと思いました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
訪問介護員でこれまでに性的な被害を受けた人は、事件沙汰にならなかったケースを含めるとかなりいるものです。訪問介護は利用者宅に行くということで第三者の目が行き届かず、ちょっとセクハラを言われただけだと気にしないようにしていたら突然性的な被害を受けることもあります。そのため少しでも利用者あるいは家族から性的な被害を受けそうだと思ったらすぐに責任者に報告し、ケアマネージャーとともに今後の対応を考えていくべきだと思います。
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