介護施設の事例
施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)
訪問介護(ホームヘルプ)介護職員変形性関節症
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J2
認知症の状況 Ⅰ
性別 女性
トラブルが起きた背景
Wさん 85歳 杖歩行
以前は自分の事は全て自分でされていましたが半年前に転倒。
家人も1人で在宅におられる事を心配されて訪問介護での家事支援や入浴介助を希望された。
娘夫婦はWさんの自宅から歩行で10分程度離れた場所におられますが、夫婦は共働きで帰宅も遅く日曜日に様子を見にこられる程度です。
Wさんは理解も問題なく、転倒後骨折はなかったが足の痛みがあり、立位や浴槽のまたぐ動作に支障があります。
週に4日家事、身体支援にヘルパーが支援に来られています。
同じヘルパーさんを希望されTさん、50歳が派遣されました。
最初は気を使っておられたWさんも日ごとにヘルパーさんと仲良くなり何でも話される様になりました。
ある日Wさんが「娘夫婦も共働きで私の面倒は見られない、ヘルパーさんが来てくれて助かる。ヘルパーさんの料金も安いし、うちの斜め前にTさんという人がいる。子供が同級生で仲良くしてもらっていたけど最近具合が悪いみたいで、見かけないからヘルパーさんに来てもらえばいいのに。あそこも娘さんは教師やから夜遅いとは言っていたし。」と言われました。ヘルパーが「Tさんも私が担当で行かせて頂いています」と返答されました。
Wさんは「うちは週4回だけどTさんは何回来てもらっているの?」と再度聞かれ
「最初1回でしたが今は3回です」とヘルパーは答えました。
それから数週間たった頃、Tさんの娘様から訪問介護事業所に連絡が入りました。
数日前にWさんの娘さんとスーパーでばったり会った。「お母さんどうですか?同じヘルパーさんに来てもらっていましたね。うちは4回ですがTさんは3回でしょ」
と言われ、なぜ知っているのか確認したらヘルパーさんが言っていたと言われました。
「ヘルパーさんは色んなお宅で人の個人情報を言われるのですか?」とのクレームでした。 その後責任者と担当サービス責任者がヘルパーに確認。話の中でTさんの話が出て、Wさんが心配されていたから答えてしまったとの事でした。
Tさんの娘様にはその時の状況は説明し、ヘルパーに対しての個人情報保護の再教育をする事で謝罪。今後この様な事がないようにと言われ治まりました。
対応者の中での対応
悪かった事は、普段言ってはいけない事が理解できていても親しくなると会話の中で話してしまう事もあります。
特にヘルプ業務の様に1対1で限られた方が接することで、利用者様はヘルパーに依存される事もあります。
個人情報漏洩の罰則を理解し個人情報の取り扱いの知識不足も問題でした。
今後同じ事例が起きた時の対処法
訪問介護に携わる人は利用者の自宅で介護をするため、普段から膨大な個人情報に触れながら仕事をしています。何が個人情報にあたるか、会話の中で悪気もなく発言した内容が個人情報漏洩にあたいする事もあります。また利用者だけでなく在宅訪問中に職場の愚痴や内部での出来事を話す事も漏洩にあたります。
訪問介護に行ったお宅で他の利用者様の氏名が掲載された書面を置き忘れたり、リスクは沢山あります。
重要な個人の情報の取り扱いの仕方などヘルパー研修会でしっかり勉強し、知識向上に努める事。日々の業務がマンネリ化せずに規律・マナーを守る事。
ヘルパー1人の対応の悪さで事業所全体の信頼や評価も下がる事に繋がります。特に介護関係業務では病気や家庭経済状態なども含み、繊細な情報も多々扱いますので1人1人が慎重に責任をもった行動発言は重要です。
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