介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護職員なし
対応者
対応者 介護職員
対応者 女性
お相手
寝たきり度 J1
認知症の状況 Ⅰ
性別 男性
トラブルが起きた背景
歩行可能、身体的には問題はないが、55歳を過ぎた頃から記憶に問題を生じる様になった。
妻と2人の娘4人暮らしである。病気になるまでは会社員でした。
55歳を過ぎた頃。いつもしている作業や簡単な文章や仕事の予定管理も出来なくなりました。
会社上司より妻に異変の連絡があり。自宅でもぼんやりしている事が多くなっていました。若い頃から仕事人間で真面目な性格でした。
妻が付き添い健康診断だとY氏を連れて病院受診をしました。結果、若年性の認知症と診断されました。
会社も退職、妻もパートで仕事をしていましたが今後は自分が正社員で働く事を決意し、正社員で仕事を開始しました。
病院の医師からも社会的刺激は必要とデイサービスに通わせる事になり。Y氏にはリハビリである事や施設では高齢者のお世話も
してあげてほしいと説明をし、何とかデイサービスに通う事をY氏は決められました。
初日、デイサービスに行かれ朝の体操が終わった頃から館内をうろうろされ、職員に「帰る、仕事に行かないといけない。出口はどこですか?」と何度も聞かれる行動がありました。
入浴も拒否をされ昼食時、職員が配膳をしていた時にY氏の姿が見えなくなった事に気づきました。手のあいた職員は館内を探しましたが、どこにもY氏の姿はありませんでした。
普段は玄関のカギはかけており、外部からの来館はインターホンで職員が玄関を開けてその都度カギはかけています。その日もカギはかかっていました。
裏口は職員の通用口になっており厨房の横にあります。
その通用口も職員は個人でカギをもっており出入り時はカギをかける様にしていました。
厨房の職員がゴミ出しをした時に、短分作業とカギをかけずに作業をした事が原因と思われその短分の間にY氏が外に出られたと思います。
対応者の中での対応
認知症で「帰りたい」と何度も言われる方は外に出られるドアを必死で探しています。
特に館内死角になる場所の対応をしっかり職員に教育。マニュアル化しておく事です。
徘徊防止カギの設置やセンサーマット、また行方不明時に居場所がわかる様にGPS装着も検討しておく事は重要です。
デイサービス利用前に写真を撮影し、利用日の洋服や特徴を家人の許可を入れて警察や地域の方にも情報を提供し、早期発見をする事が事故や怪我から守る方法です。
今回の事例で悪かった点は、少しの時間なら大丈夫とカギをかけなかった事や、直接介護をしていない厨房職員にも高齢者施設でのリスクや危険を及ぶ事例や対応方法、処遇を研修しておくことも事故・リスク回避に繋がります。
朝からYさんは「帰ると」何度も訴えており、予測されるリスクを予防できなかった事です。初日でその方の行動パターンを理解せずにノーマークになっていた事です。
幸い無事に5時間後に警察官により発見されました。
警察に情報を提供し、隠さずに職員以外の方にも捜索をお願いした事でした。
妻も会社を早退し捜索に加わり、ご迷惑とご心配をかけてしまいました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
認知症で「帰りたい」と何度も言われる方は外に出られるドアを必死で探しています。
特に館内死角になる場所の対応をしっかり職員に教育。マニュアル化しておく事です。
徘徊防止カギの設置やセンサーマット、また行方不明時に居場所がわかる様にGPS装着も検討しておく事は重要です。
デイサービス利用前に写真を撮影し、利用日の洋服や特徴を家人の許可を入れて警察や地域の方にも情報を提供し、早期発見をする事が事故や怪我から守る方法です。
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