介護施設の事例
施設名: 通所介護(デイサービス)
通所介護(デイサービス)介護福祉士脳血管疾患
対応者
対応者 介護福祉士
対応者 女性
お相手
寝たきり度 A1
認知症の状況 Ⅱa
性別 女性
トラブルが起きた背景
Kさんという利用者さんとKさんの家族は、デイサービスを利用している事を世間に知られたくないと思っていました。私(M.K)はKさんと父方の親戚にあたる存在であり、介護福祉士としてKさんの利用しているデイサービスで働いていました。Kさんの家族は私にKさんがデイサービスを利用している事を知られない為に、わざと別の事業所を選んでいました。しかしKさんが利用しているデイサービスは私の職場のグループ会社でした。新型コロナウイルスの関係で子供が学校に行けなくなり、出勤出来なくなったスタッフが相次いだ時、グループ間で助勤し合い何とか現場を回していました。私もその1人です。助っ人のスタッフとしてKさんの居るデイサービスに行ってしまったのです。Kさんの認知症にはムラががあり、妄想の想像もありました。私を見たKさんは誰かが自分がデイサービスを利用している事を身内にバラした。と怒り出し興奮が収まらず家族に来て貰う事態になりました。しかし、家族もデイサービスの利用を隠したいと思っていたので、現場に居た私を見てかなり動揺し、自分の職場がグループ会社である事を説明すると個人情報が漏れているのではないかと言われてしまいました。どうしても納得して貰えず、所長から説明して貰った事で家族の方は納得して下さいましたが、Kさんは他の会社が運営するデイサービスに行く事になりました。
対応者の中での対応
田舎では昔から「介護は家族がするもの」「介護される事・人の世話になる事は恥」と考える風潮が強く残っていて、家族内に利用者の立場になる人がいる事を隠したがります。又、家族内で主にお嫁さんが介護をする事が当然とされています。今の時代、共稼ぎは当たり前で、福祉施設の利用は珍しく無いはずなのですが、田舎であればあるほど情報も遅れています。その問題に触れる事が出来た貴重な体験でした。個人情報の保護という考え方も勿論大切ですが、本人と家族の尊厳や想いにも対応し、地域性もふまえた介護が必要である事を知る事が出来ました。又、このような田舎の地域にこそ情報を届け、介護に対する認識へアプローチが必要であると実感しました。
今後同じ事例が起きた時の対処法
簡単に解決出来る問題ではないと思いますが、入所時に本人や家族に対し聞き取り等をする事をして意向をしっかりと把握していく事が大切かと思います。個別性の一つとして本人と家族が「どうしたのか?どう思われたいのか?何を大切にしているのか?」を聞き取りして、助勤に行き来する時もこの情報を共有しておく事で、ある程度は避けられたのではないか?と思います。1人のスタッフとしてではなく、事業所全体でこのようなトラブルを避ける事が出来る様に「先読み」して行動していく事が出来ればと思います。
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