介護施設の事例

施設名: ショートステイ

ショートステイ介護職員認知症

対応者

対応者

対応者 介護職員

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 わからない

認知症の状況 Ⅲb

性別 男性

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トラブルが起きた背景

中程度の認知症のあるKさん。基本的には自宅介護なのですが目を離すと無断外出、徘徊がみられ、静止したり連れ戻そうとすると暴れ出し、見境なく暴力をふるうとのこと。そのためご家族の時間的、肉体的、精神的負担がかなり大きいということ。
当サービスのショートステイを利用。
元警官ということで体格が立派、しかも柔道は黒帯。暴れ出すととても一人では止められない。
夕食までは機嫌も良いが夕方以降は「さ、もう帰らなあかん」と何度説得しても帰宅しようとされる。
この状態が睡眠剤で寝付くまで延々と続く(日付が変わるくらいまで)。
職員はKさん専用職員を一人配置。有事はフロア職員4名で対応。一度は暴れ出した挙句、玄関のガラスをぶち壊して外に出ようとしたこと。孫が吉本興業所属のお笑い芸人で、孫に対しては逆らうこともなくよくいうことを聞くということでお見舞いに来てもらったことも。
そういう状態での利用が半年くらい続き、職員の負担もかなり大きかった。しかもショートではなく入所対応の話が出たことも。
しかし症状進行とともに足腰が弱くなり、急激に体力気力が落ちてゆき、その後は寝たきりとなって他の特養ホームに入所されたと聞いた。

対応者の中での対応

夕食後、気を紛らわすための話し相手として何度も対応させてもらったが、話の内容についていけないこと、かみ合わないことも多くあった。その都度修正しながら対応していたが、なかなかうまくはいかなかった。勉強不足、人生経験の不足を痛感。その中で孫の話題を振っていくことが一番効果的であった。高齢者にとって孫というのは、やはり特別な存在であることも多いのではと感じた。

今後同じ事例が起きた時の対処法

とにかく粘り強く対応することに尽きると思う。同じこと、同じ話を何度、何十度、何百度も繰り返すくらいの気概で臨まなければ物事は進展しないのでは。あと、何か一つくらいは本人の心にピンポイントで訴えかける話の内容があると思われる。それが何かというのは人によりけりだと思うけど、とにかくいろいろな話を振りまくり、探ることが大事なのかなと感じた。そうやって対応しているうちに時間もあっという間に過ぎ、眠気もやってくる。対応を苦痛に考えず、発想を転換し楽しむくらいの余裕が必要かとも思う。

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