介護施設の事例

施設名: 特定施設入居者生活介護

特定施設入居者生活介護介護福祉士なし

対応者

対応者

対応者 介護福祉士

対応者 男性

お相手

対応者

寝たきり度 A1

認知症の状況 Ⅱb

性別 女性

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トラブルが起きた背景

介護付き有料老人ホームでの出来事です。入居者Hさんは認知症があるも軽度で施設での生活では見守りがあれば問題なく生活できるレベルです。ADLについても押し車を使っていれば転倒もなく移動も自立されています。時折、食事でムセ込む事がある程度でその他は特に問題はありませんでした。そんな施設生活のある日、食事を終えて自室へ帰ろうとするHさんが途中の廊下で倒れ込まれました。すぐに駆け寄り介助するも意識がなく緊急事態となりました。すぐに看護師と連携し救急隊の手配と家族様へ連絡を行いますが家族様だけ連絡が取れず救急隊が到着します。救急隊到着時はHさんもまだ息があり救急隊による処置が施されますが回復されず呼吸器を付けますとの事になります。しかしHさんの家族は入居時に延命は望まないとの意思を示しておられ呼吸器を付けると延命になってしまうのではとその場で意見が割れました。救急隊からは呼吸器を付けない(救命しない)ならなぜ我々を呼んだのですかと言われてしまい、呼吸器の有無は家族さんに確認してみないとと返答しますがそれまでHさんはどうするのですかとなってしまい、結果救命が優先との結論に至り呼吸器の装着になりました。その後、病院へ搬送され家族さんの連絡がついたのが夕方になり事情をお伝えしました。

対応者の中での対応

Hさんの異変に気付きすぐに対応できたことで救命は達成できましたが、家族様の意向が具体的に確認できていなかったのが反省点だと思いました。施設では多くの場合看取りに近い状態にならないと家族さんも具体的な延命や治療の方針を示していないのが現状で今回のような比較的お元気な方が急変し且つ家族さんと連絡がつかないケースもあるので入居時にはより具体的な急変時の対応や意向等について確認しておく事が重要との反省点でした。

今後同じ事例が起きた時の対処法

第一は人命優先なのでご本人の救命処置だと思います。その施設内で可能な限りを尽くして不可能なら迷わず公的機関(救急隊など)に応援を頼みましょう。今回のようなケースであればやはり事が起こる前(入居前など)に意思意向の確認を行いカルテなどに書面としてすぐに確認ができるように準備する事が一つの手段だと思いました。またその家族様とも日頃からコミュニケーションを取り信頼関係が作れていれば施設の判断に不満を抱くことを少なくなるのではないかと思いました。

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