介護施設の事例

施設名: 訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護(ホームヘルプ)介護職員(ホームヘルパー)なし

対応者

対応者

対応者 介護職員(ホームヘルパー)

対応者 女性

お相手

対応者

寝たきり度 J2

認知症の状況 Ⅲa

性別 女性

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トラブルが起きた背景

Sさんは一人暮らしで、自宅の横がスーパーという便利な場所で暮らしておられます。家の中なら独歩で歩いてトイレに行ったり、コンロで少し煮炊きをしたりされていました。以前は隣にあるスーパーにも一人で買い物に行かれていましたが、途中で歩けなくなる事が何度かあり、今は一人で買い物には行かれていない状況です。ご家族は、車で1時間くらいの所に息子さん家族が住まれています。週に2回ほど、掃除で訪問介護を利用されていました。ご自分で、煮物をしたりとしっかりされている印象でしたが、そのうちコンロの火を消し忘れて、鍋を焦がしてしまう出来事が何度かありました。Sさんのお宅は古いお家なので、ガス警報機が設置されておらず、万が一火事になってしまっても誰も気付かない状況にありました。そこで、ケアマネと相談をしてガス警報機を付けてもらいました。そして、訪問介護のサービス内容を増やして調理も組み込みました。Sさんには「もう体もしんどくなってきているので、調理はヘルパーが行いますからゆっくりしておいて下さいね。」と説明をして、Sさんも「そうやねぇ。ほな、そうさせてもらうわー。」と言われていましたが、それからも鍋を焦がしてしまう事があり、コンロをガスからIHに交換しました。それからも説明をしては納得する→でも自分で煮炊きをする。の繰り返しでした。そこでサービスの時間を少し増やして、Sさんにも調理を手伝ってもらうというサービス内容にしたところ、一人で煮炊きをする行為が無くなり、今は落ち着いておられます。事業所では、これからもSさんも参加出来るような形でのサービスをしていく方針になっています。

対応者の中での対応

Sさんの身の安全を第一に考え、ガス警報機の設置とコンロの交換がスムーズに行えた事は、良かったと思います。その上で、Sさんが充実した毎日を送れる様に、調理を一緒にするというサービス内容を組み込めた事で、Sさんの気持ちも落ちいたと感じます。

今後同じ事例が起きた時の対処法

もし危険だなとか、これどうなの?という疑問が少しでも湧いたなら、一人で考えずにいち早く同僚や上司に相談をして情報を共有する事が大事です。コンロの火に関しては身の安全にも関わりますので、すぐにでも対策を取る事が必須です。どのように声かけしたら一人での調理をやめて頂けるか、その人その人で違うと思うので難しいとは思いますが、諦めずに何度も説明を繰り返し、色んな試みをしてみることが大事ではないかと思います。

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